Windows Vista (3)

報告者: YKK

前回の報告より連日とはいかないがVistaを使っている。当然ながら他のマイクロソフトのアプリとの関連、特にOffice 2007では問題はほとんど無い。ドットNET関連も最新のバージョンでは問題無く動作した。

しかしマイクロソフト以外の開発環境、隊員はDelphiを多用する。通常使用しているバージョン5をインストールしてみた。このバージョンでコンパイルした実行形式のアプリはそのまま動作した。ところがエディターにソースコードを書き保存しようとしたら Delphi 自体が自動終了して画面から影形も無く消えてしまった。これにはこまった。XPの時と同じで各種OSでの互換モードがあるが、どれでやってみても同じ。

そこで少し新しいバージョンの Delphi 7 をインストールしてみた。今度はソースコードの保存は問題無かった。これなら大丈夫だろうと思いきや。Delphi 5でも試さなかったが同じだろう、HELPファイルが開けないのだ。

Help.JPG

そうなのだマイクロソフトは遂に以前のヘルプファイルのサポートを止めてしまった。要は従来の winhlp32.exe ファイルがインストールされてないのだ、いや厳密には存在するが実行すると上記のダイアログを表示するだけのプログラムなのだ。現時点ではマイクロソフトのダウンロードサイトにも無い。XPの winhlp32.exe で置き換えしようとしてもやらせてくれない。不思議なことにXPを起動してVistaのHDDを外付け状態にしてコピーしようとしても出来ないのである。Vistaのファイルシステムをもう少し詳しく調査しないとだめなようだ。

マイクロソフトのサイトには下記の記述がある。

Windows ヘルプ プログラムは、複数のリリースにわたって大きく更新されておらず、現在ではマイクロソフトの標準を満たさなくなりました。このため、Microsoft Windows Vista および Microsoft Windows Server コード ネーム “Longhorn” オペレーティング システムのリリース以降は、Windows ヘルプ プログラムは Windows のコンポーネントとしてリリースされません。また、.hlp ファイルを含むサードパーティ製のプログラムにおいて、その製品と共に Windows ヘルプ プログラムを再頒布することが禁じられます。32 ビットの .hlp ファイルを使用するには、ユーザー自身が Microsoft ダウンロード センターからプログラムをダウンロードし、コンピュータにインストールする必要があります。Windows ヘルプのダウンロード版は開発中であり、2007 年初頭に予定されている Windows Vista のコンシューマ向けリリースまでには予定どおり利用可能となる予定です。

たぶん箱バージョンが来月リリースされる頃にはダウンロード版がアベイラブルになるのであろう。しかしユーザー、特に企業ユーザーがVisaに移行するには、カスタムメードのアプリの検証が必要で Windows 95/98/Me から Windows 2000/XP への移行以上にかなりの期間が必要かと思われる。

追記:
今日現在正式リリース以降既に2件のWindows Updateが存在する。セキュリティー関連では無く「悪意あるプログラムの削除ツール」と Windows Mail 用スパムの定義ファイルの更新である。