RC爺さん、最新Droneで空撮!

ラジコン飛行機、ヘリコプターを制作する仕事がやりたかったのだ。昔話で、少し長くなるが、我慢してお付き合い願おう。小学校6年の終わりに母親に連れられて、T学園中等部の入学試験を受けに行った。まるで受験勉強などしていなかったので通常なら落第なのだが、面接試験場で、歌を三曲も歌って、(今考えると恥ずかしい)兎に角、面接官の先生の印象に残ったらしく、合格。学校見学の時「物理部」の先輩が制作した数々の展示品が目に焼き付き、どうしてもココに入りたいと思ったのだ。

中学一年ではラジコンで動く自動車を作った。凄い幼稚な物で、シングルボタン一つを一度押し続けて右、一回押して離して二回目を押し続けて左。二回押して離して三度目を押し続けると、前身、後進、停止という、現在の幼児のおもちゃにも劣る物だった。だが、夢はドンドン膨らんで行く、中学二年では、小型グローエンジン搭載の飛行機を作った。飛んでもすぐに墜落する飛行機ばかりだった。中学三年になる頃、プロポーショナルシステム(比例制御方式)が発売された。これは夢の様な事だった。このプロポーショナルシステムを二つ搭載した、アトラスという翼長が180cmもある大型飛行機にRICOH Auto Halfなるカメラを搭載して、飛ばして、模型飛行機に寄る空撮を考えていた。勿論実行したが、結果は悲惨で、ブレブレの写真が二枚撮影出来たが、飛行機は失速して地面に叩き付けられて大破してしまった。

15歳の時に、将来はこういう形で空撮ビジネスが始まると信じていた。今から、49年も前の話で、その頃、この話を情熱的にしても、まともに取り合ってくれる大人などいなかった。その頃の私は、モトクロス、スカイダイビング、ギターと、興味があちらこちらに飛びまくり、残念ながら、空撮を続けなかったのだ。正直、悔やんでいる。人生やり直しなど出来ない。なら、最新のドローンを兎に角飛ばしてみようと、DJI Mavic Proなるドローンを購入したのだ。

2016年11月発売早々、DJI Mavic Proを買いに行ったのだが、在庫無し。「半額デポジット入れて、一ヶ月待て!」なんたる強気な商売!と思ったが、5000香港ドルを支払った。実際に手に出来たのは、1月4日で一ヶ月以上待たされた。残金の4999香港ドルを払って、やっと手に出来た。7000香港ドル程度と聞いていたのだが、バッテリー2個、かーチャージャー、キャリーバッグ、シガーライターバッテリーチャージャー、スペアのプロペラ4個がついているお得用セットは、2999ドルスタンダード版に比較すると高価。購入結果としては、ユーザーの事を良く考えての「お得用セット」なんだと解ったのは、数日後の事だ。上級者だったら、あたりまえで、お徳用セット購入するだろう。初心者にとっても、お得用セットが本当にお買い得なのでお勧めする。

予備知識ないまま、Mavic Proのパッケージを開いた。結局、飛ばせる状態にするまでには、色々な設定があり、結構時間がかかった。手際良く行うには、先ず、電池を充電する事から始める事だ。

充電接続方の一例。充電器には、バッテリーパックを四個まで接続出来る。充電は、一個づつ、順次行われ、全部の電池が完了すると充電も停止する。USBポートにマイクロUSBのチャージ口が用意されている。附属ケーブルを接続し、送信機のバッテリーチャージが行える。この送信機の電池は、なかなか持ちが良い。バッテリー自体は、27分間の飛行が可能と説明されている。15分程度飛行すると、初心者である私には、緊張からくる疲れに襲われる。18分〜20分程度飛行すると、バッテリーLowで、ピーピー警告音が出る。最初はこの音にビビる。慌てて操縦すると間違えて垂直移動と水平移動を間違えるとか、ろくな事は起こらない。

バッテリーはージャーは、100V〜220V対応で、ウォールソケットからメガネ型アダプターを差し込むタイプだ。バッテリーを四個まで順次チャージするタイプの便利なコネクターが同梱されている。USB Out Putも用意されていて、マイクロUSBで、トランスミッター(送信機)を充電する事が可能だ。

バッテリー充電開始したら、次ぎは、DJI GO(新しいバージョンでDJI GO4)のアプリをインストールする。送信機には、iPhone、Android等のオペレーションシステムを持つ携帯電話、或いはタブレットに接続して、ここに飛行中の画像が送られて来る。目の良い人でも、100mを越えると、機体がどの方向を向いているのか判別出来なくなる。勿論、色々と工夫はされている。一番有りがたいのは、iPhoneにカーナビの様な、Droneの向いている方向を示す三角形の表示である。この先端が自分に向いているのであれば、Droneは自分に向かっている筈だ。

Propellerの装着は、慣れれば簡単。最初は若干戸惑うと思う。プロペラの下部にある三つの足をローターの穴に入れて、捻るだけだ。しかし、スプリングが結構強く、プロペラがきちんと穴に入らずに固定出来ないという目にあう。力強く入れると壊れるんじゃないかと不安になった。
Propellerを4枚セットすると、Droneらしくなる。充電した電池を装着して離陸を待っている所。
ジンバルを固定しているシュアリングを外す。飛行前には必ず外さなければ折角のジンバルが作動しなくなる。シュアリングを外したら、Canopyを戻す。
Canopyは前方に二つの爪を入れて、後部のノッチでロックする構造になっている。レンズの保護の為にも飛行前には必ず装着する。

ドローンを飛行させるという事は、我々爺さんの趣味としても良いんじゃ無いかと思う。第一に、安全だ!アクセルを踏み間違えても、人を殺してしまうような事故にはならない。それに、近頃のドローンは、安全設計で、障害物があると、ぶつからずにその塲にホバリングして次ぎのコマンドを待ってくれる。

ホバリングの安定性が桁違いであるという事。送受信のレンジが7kmと途方もない遠方まで電波が届くと言う事。自分のドローンが飛行している画像が手許のiPhoneにほぼリアルタイムで映し出されるという事。GPSで自分が離陸した場所を覚えていて、操縦者がドローンを完全に見失っても、ホーミングボタンを押すことで、ドローンは自動操縦で離陸した場所まで戻ってくる。

これって完璧じゃないですか! しかも、日常あまり緊張する事のない爺さんには、ある程度ドキドキ興奮するし、緊張感持って操縦出来るのが宜しい。

昔取った杵柄で、Droneを購入して、その完成度に唖然、ホバリングの完璧さを実感し、折りたたんでPocketにしまえるサイズ。その機体に小さなカメラがあり、これが4Kでビデオ撮影できるのだ。このビデオは私がこの一ヶ月間、朝夕飛ばした時に撮影したものを繋いで編集。自宅のSonyBRAVIA4KTVで見て兎に角、これはプロが使えるDroneだと確信!お爺さんもお婆さんも簡単だから、是非、Drone飛ばすべきだ。適度な緊張は明日への活力、適度な疲労、夜はよく眠れる、朝は早起きになる事間違いないのだ。

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