ゼロスピンドルThinkPadX31 (Part 4)

昨日Removableディスクを通常の固定ディスクと認識させゼロスピンドル化に成功した。しかし使用したCFの容量が4GBだったのでWindowsXPのSP2とOffice2000をインストールした段階で空き領域100MBを切り実用にはならなかった。

そこで同じくゼロスピンドルThinkPadを作ってやろうと目論むバスターと一緒にSANDISKの8GBのCFを購入した。価格はHK$3,080、2千ドル近辺から8GBのCFは存在するが、(勿論経済的に許す範囲でだが)同じシリーズの物なら一番高価な物を買えば間違いが無いというのが我々の主義思想である。

ゼロからまた全てインストールするのはものすごく時間がかかる。そこで昨日4GBで完成した際にそのイメージをディスクに取っておいたのだ。そこでCFを8GBに変更してそのイメージを戻せば目出度し目出度しとなるはずだった、、、、しかし戻す段階でコピー先のディスクを検証する際にエラーになりこの目論みは失敗した。やはりこの段階ではRemovableディスクとしか認識されてないのでそれが問題だったかもしれない。

うーん、また最初からやり直しかと気落ちしたが、そこでもう一つの手段を思い出した。ThinkPadを継続使用している理由の一つのHDDアダプターを使うのだ。そのアダプターにもう一つのCF-IDE変換アダプターを装着しそれに昨日の完成した4GBCFを装着。その状態でフロッピーから「Disk Copy」というHDDを丸ごとコピーするツールを起動。DOSのプログラムなのでレガシー接続のデバイスでないと認識しない。ThinkPad用のアダプターを用いる事でDOS上から二つのHDDが存在すると認識してくれる。

このツールを用い4GBから8GBへ丸ごとコピーした。このプログラムの頭の良いところはコピーしながらパティションも自動的に拡大してくれる。結果起動可能な8GBのCFが誕生したのだ。

ThinkPad内の4GBを8GBに乗せ変え電源ON、見事にWindowsXPが起動した。ところがだ8GBCFは元のようにRemovableとして認識されている。やはりDiskIDが変更になったので再度ドライバーのインストールが必要なのだと思いドライバーのINIファイルに新しいDiskIDを追加してインストールしたら今度はちゃんと固定ディスクとして認識された。

するとこれも予想された事だろうが以前のWindowsXPの時とハードウェアが変更された為に新たにマイクロソフトにWindowsXPの認証が必要だった。勿論再度認証させた。

ScreenHunter_1.jpg

上記のCドライブが新しい8GBのCF、DドライブがThinkPadのCFスロットに挿入した4GBのCF。これもドライバーの使用で固定ディスクとなった。比較の為にUSBメモリースティックを挿してみた。こちらはRemovableとして認識されている。アイコンの違いが分かるだろうか。

Officeもバージョン2000から2003に変更。各種コンパイラー最後にSQLサーバー2000をインストールして出撃準備完了だ。4GBの方をMy Documents、ソースコードの保管場所及びSQLサーバーのデータの保管場所とした。

ScreenHunter_2.jpg

最後にフラッシュやCFはその設計思想からWindowsをインストールして頻繁にディスクアクセスを行うような用途には適していないというコメントをもらった。ご指摘の通りだし、もしこのコメントをいただかなかったらここの部分を書かなかったかもしれない。フラッシュメモリーなるものはそもそもその書き換え回数に一応の上限がもうけられており未来永劫使用出来るような代物ではない。WindowsXPのようなOSをインストールし使用すればその上限回数に達する時間がデジカメ等での使用に比べ格段に短くなる事は火を見るより明らかであす。ただそれを承知の上での使用である。そもそも人柱隊の3人はその名のごとく人柱精神が旺盛なのだ。それに今までCFがどのくらい使用されたら壊れたとか、HDDに比較してこれだけライフが短い等いう比較報告を目にした事が無いし是非検証してみたいという気もある。そんな事よりゼロスピンドル化した快適さがそのような短所を補ってあまりある。

更に隊員はこの起動CFのクローンを後1枚は常に用意しておく。壊れたら入れ替えである。勿論データも定期的にバックアップもしている。要はPC、特にノートPCは常に壊れる物だと思って用意万端整えているのだ。

以上のごとくもしご自分でやってみようという方がいたらあくまで自己責任でどうぞ。

コメント

  1. 某法人担当 より:

    私もあまり向いて無いと言った一人です。
    現在、KNOPPIXを含めramdiskで実行型のOSが増えてきております。
    Windowsでも最低限の書き込み以外は、RAMDiskベースで動くようになれば、パフォーマンスも上がって良いのですが・・・・・。

  2. YKK より:

    某法人担当さま、

    コメントありがとうございます。そうですね、私も電源を落とさないデスクトップではRAMディスクにIEのキャッシュとかWindowsのTEMPフォルダーを割り付けてます。

    そもそもゼロスピンドル化は速度を目的としたのでは無く、振動を気にせずノートPCをほとんどPDA感覚で使う事と電池の持ちを長引かせるのが目的でした。一応満足する結果が得られたと思ってます。

  3. えの より:

    > Windowsでも最低限の書き込み以外は、RAMDiskベースで動くようになれば、パフォーマンスも上がって良いのですが・・・・・。
    MS OffcialなものではWindowsXP Embedded ならカスタマイズ可能です。
    http://www.microsoft.com/japan/windows/embedded/xp/default.mspx
    http://www.unidux.co.jp/embedded/

  4. YKK より:

    えのさま、

    ソニーバイオUに続き、富士通もフラッシュ搭載のノートが発表されましたね、やはりノートのHDDがフラッシュに取って代わられるのも時間の問題ですね。

  5. クンクー@タイ より:

    CFのHDD見せかけ化、うまくいきました。アプリのインストールもMSアップデートも問題なしです。ありがとうございました。
    私も8GのCFに換装しようと思います。

  6. ykk より:

    クンクーさま、

    おめでとうございます。
    私の場合は既にメインマシンと化しています。用が済めばLCDをバタンと閉め、そのまま持ち歩き必要な時はパット開ければ即使用可能、電源はこの4日間落とさずほとんどPDA的な使い方をしております。サイズ的要素を除けばPDA無用論を唱えようと思っています。
    CF2連装のCF-IDEアタプターも入手、来週にはシリコンディスクも入手予定。色々試してみます。

  7. じろう より:

    16GBのCFが売り出されたので,これでゼロスピンドルにできないかと思っていたところ,ここを見つけて,私もゼロスピンドル化に挑戦してみました。
    CFはFIJITEKの16GBで,オークションで購入するとCF-IDE変換アダプタがサービスでついてきました。
    マシンはMuramasaMM2(Efficeon)で,内臓HDは1.8インチですが,HITACHIの旧型なのでコネクタが2.5インチと同じで助かりました。
    変換アダプタに20番ピンがあるため,どの方向に入れたらよいか分からず,いろいろ調べて方向を確認した上,20番ピンをニッパで切り取り,
    もともとついていたHDDと入れ換えました。
    結果は,BIOS上では16GBのHDDとして認識されています。WindowsXPがインストールできるかどうかはこれからです。その結果はまた報告します。

ただいまコメントは受け付けていません。