ゼロスピンドルThinkPad (Part 3)

ついに本日ゼロスピンドルThinkPadX31が完成した。そうだKingstonの4GBのCFをリムーバブルとではなく通常の固定ハードディスクと認識させたのだ。

最初はCFカードがRemovableハードディスクと認識されるのはTrueIDEモードではないのかと考えた。しかしTrueIDEモードのCFとされる物を使用しても結果は同じという事でどうもTrueIDEモードは関係無いのではと思い始めた。やはりWindowsXPというOSがCFをIDEデバイスと考えずRemovableディスクと認識してしまうのであろう。OSの問題であれば通常のハードディスクとして認識させる為のソフトウェアドライバーが無いと無理ということになる。そこで探しまくったあげく見つけたのだ。なんとHitachi製のマイクロドライブを通常のハードディスクとして認識させる為のドライバーだ。これが使えるというのだ。
早速ダウンロードしてみた。インストールの為のINIファイルが付属してきており、その内容を見るとデバイスとしてマイクロドライブの種類がずらっと記述されている。たぶん使用するCFの詳細を追加する必要があるようだ。HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\IDEの下にCFのキーがありその中のHardwareIDの値をコピーしてINIファイルの[cfadisk_device]セクションに追加した。 
  

%Microdrive_devdesc% = cfadisk_install,IDE\ の後にその値を追加してやればよい。これでCFがマイクロドライブに変身しこのドライバーによりOSをだますという訳だ。デバイスマネージャーからドライバーのアップデートを行い。Windowsを再起動すると見事に通常のハードディスクとして認識された。

ScreenHunter_005.jpg

ドライバーを介さないとWindowsはRemovableディスクとして認識しアイコンの形も違って表示される。

ScreenHunter_001.jpg

上がドライバーを介して認識させたCF、下が介さずに認識された普通のCF。アイコンの形の違いが分かるだろうか。

Windowsアップデートも今度は問題無く行われた。ところが既にOfficeがインストールされていたのでSP2を入れたら全く空きスペースが無くなり冷や汗もんだった。なんとかWindowsの不必要なファイル、アプリを全部削除しやっとSP2と全てのアップデートもインストールされアンインストール用のファイルを全て削除したら何とか600MB程度が確保された。

ScreenHunter_003.jpg

やはりOfficeもインストールするなら4GBでは無理があるようだ。近々8GBのCFに乗せかえる事にする。X31にはCF用スロットが1個とPCMCIAスロットが1個あるのでCF用スロットにはCFをPCMCIAスロットにはアダプターを介してCFをもう一ついれれば8GB3個で24GBをノンスピンドルで使用出来るという事になる。しかし8GBのCFは約3千ドルとの事なので3個で9千ドル。ノートPC1台分の価格となる。

しかしこの使用の快適さを考慮すると十分価値があると隊員は思う。是非試してみたらどうだろう。

コメント

  1. reveil より:

    遂に完成しましたね!
    YKK師匠をそこまで虜にしてしまうノンスピンドル環境。
    私も是非トライしてみたいです。

  2. YKK より:

    Rさん、

    おはようございます。
    この快適さ一度使ってみれば病みつきです。これにSmartone-VodafoneのUSB経由の卵型モバイルブロードバンドアダプターで何処でも何でも出来ますな。PDAよおさらばかも。

  3. えの より:

    FlashDriveやCFの書き換え寿命と、書き込み保護について
    http://www.interface.co.jp/cpz/catalog/column/index.asp?category=cpu_system
    『一般に、FlashDriveやCFなどのフラッシュメモリは、同じブロックに書き込みと消去を繰り返す回数に制限があります。その回数は約30万回と言われています。但し、FlashDriveやCFには、延命対策が施されたものもあり、空きエリアを順に使用して、同じブロックにアクセスが集中しないよう対策されています。空き容量が少ない場合は効果が少なく、また激しくディスクアクセスを繰り返す用途にも向きません。従い、FlashDriveやCFは、デスクトップ用ののWindowsなどをインストールして使用するには不向きです。』

  4. YKK より:

    えのさま、

    コメントありがとうございます。
    勿論フラッシュやCFの弱点は重々承知した上での使用です。よってスワップを作らない等の対策は一応取ってはいるものの確かにCF自体のライフという点で問題はあります。ただ当然バックアップを取っている訳だし、起動のCFが寿命になったとしてもバックアップの作成が容易なので(既に1枚全くのクローンを作成してあります)起動CFを数枚用意するとかしようと思っております。そんな弱点を補ってあまりあるほど快適です。

ただいまコメントは受け付けていません。