既に大分前にPocketgamesにて何度も紹介されているので別に新しくも何ともないが、先週日本に行った際にSlingboxを購入、設置した。
隊員はモバイル機器とはビデオ、TVを見る機器だと日頃公言しており日夜その実践にはげんでいる。日本の実家にはそれを実現すべく各種機器が主がいない日頃真っ暗な部屋で動いている。SonyのロケフリTVが2台、NEC AX300、Toshiba RD-X3、Buffaloの「Link de 録」、カノープスのキャプチャカード、更にはI-OデータのTRS-MS4RというWeb Camera兼ストリーミング配信で、同時に3チャンネル録画、3チャンネル同時ライブ視聴が可能な環境がある。
今回は更にSlingboxを試してみた。結果は非常に良く、専用モニター仕様のロケフリを1台お蔵入りさせたほどである。ちょっと暗くて見にくいが外観は次のようになる。
一番上がSlingbox、その下がケーブルTV用のチューナー、ケーブルチューナーの前にガムテープで固定してある四角い箱がRemonaid用の赤外線送信機でSlingboxとケーブルチューナーの間にこれまたガムテープで固定してある棒状の物がSlingbox用の赤外線送信機である。
SonyのロケフリTVも赤外線経由で外部機器をコントロール可能だったが主にSony製品が対象だった。Slingboxの場合はより汎用な外部機器もコントロールが可能だった。設定も隊員にはロケフリTVより簡単な気がした。それよりSlingboxが圧倒的にSonyのロケフリTVより優れている点はロケフリTVの場合視聴するPCを物理的にホストとネットワークの同セグメントに置き設定する必要がありSlingboxはその必要が無いという点である。我々海外居住者の場合、ロケフリTVを購入し日本に設置したとして海外での視聴に使用するPCを一度はわざわざ日本に持って行き設定して初めて海外で視聴が可能となる。これは我々海外居住者にとり致命的な欠点ではないだろうか。更に違うPCで視聴したい場合は有償でクライアントソフトを(確か1,980円だった?と思う)購入しなくてはならないがSlingboxの場合その必要が無い。誰かに日本でSlingboxをセットしてもらうだけで後は世界中何処でもインターネットへの接続環境さえあれば日本のTVが見えてしまう。ただロケフリTVと同じ制約はある、視聴は同時に1デバイスオンリーなのである。そうです1Slingboxで同時に1人しか見えないのです。
ロケフリTVの場合現在はPCの他はモバイル機器で見ようとするとPSPでしかそれが可能では無い。順次他の機器用のクライアントソフトが提供されるとしているが何時かも未定。Slingboxの場合はPocketPCをはじめ、Smartphone用のクライアントソフトもそろっている。
あっと言う間に設定を終え香港から持参したTyTNに日本のボーダフォンのSIMを入れて試しにアクセスしてみた。3Gのデータ接続で全く問題無くTVも赤外線経由で外部入力に設定したケーブルTVの番組も見事に視聴出来た。それだけでは無くケーブルTVも赤外線でTyTNからチャンネルの変更も出来てしまう。これはすばらしいとつい香港にいる気分でパケット代金など全く気にも留めずに二日間に渡り友人とかに見せびらかしてしまった。
三日目にふとパケット代金の事が頭をよぎった。「あっ、確か日本の場合何とかホーダイ何て言ってるけど携帯電話でしか適用されないのでは?」そこで恐る恐るPCでボーダフォンのサイトにアクセスして自分のアカウントの使用料をチェックして我が目を疑った!そこにはたったの三日間の見せびらかし代が5万円!そして目の前が一瞬暗くなりめまいがした。何と理不尽な!でもしかたが無いこれが日本なのだ! その後即TyTNからボーダフォンSIMを抜き取り以後の使用をストップした。
香港に戻り本来のかけホーダイであるHutchisonの3GSIMを挿入し安心して日本のTVの視聴をしている。見て分かるように3Gの接続で272kbs出ている。これでもうMTRの中だろうが香港内ならほとんど何処でも日本のTVがライブで見れてしまうのだ。3GではなくSmartone-VodafoneのHSDPAのSIMを入れれば更に快適に視聴出来る。
改めて日本の携帯キャリアの料金体系のあほらしさをたかーい授業料を払い再確認させられたのだが、では日本じゃどうすりゃ良いんだ!W-Zero3[es]でも買うかとウィルコムの料金表を見たが、全然ちんぷんかんぷんで意味が分からない。分からないなりに分かった事はこのようにパケット使いホーダイでストリーミングなどをやろうとしたらどうも各種定額プランを組み合わせても毎月1万円はくだらないようだ。これでは多くとも一月4日程度の使用にしてはいかにも高い。
じゃどうすりゃ?そこでふと思った、隊員はSo-netがやっているBitwarpに加入しておりPHSの使いホーダイ一月2,100円を払っているではないか。これならいくらTVを見ても一月2,100円で済む。日頃はこのBitwarpのCFカードはリナザウに挿して使っている。でもリナザウではTVを見れない。そこで既にお蔵入りして久しいGenio830wがあるのを思い出した。これならBitwarpも機器認証で使えるしSlingboxのクライアントソフトも使える。早速蔵から出してセットアップを完了した。二度と使用する事も無いだろうと思っていたGenioが突如として復活だ。世の中何が起こるかわからない、何でも捨てずに取っておくべきだ。
勿論上記の写真は香港なのでBitwarpは使用しておらず無線LAN経由でのアクセスだ。しかし無線LANでは184kbsで3Gより帯域が狭い。しかしフレームレートは倍になっており体感上は無線LANの方がスムーズだ。ストリーミングを見る場合帯域も重要だがフレームレートが重要だと言う事だ。
でもBitwarpは確かベストエフォートで128kbsの帯域だったと思う。はたしてこれでTVが見れるのか?香港でもEdgeで試した場合多少ギクシャクするが視聴に耐えないことは無いので多分大丈夫だろうと楽観視している。
結論は日本ではキャリアの携帯電話以外で無線LANを使わずに思いっきりモバイルをやろうとしたらCFカードの通信デバイスを使う以外に無いと言うことだ。既にCFカードは世界から無くなって来ていると言うのにだ。やはりおかしいぞ日本は。
PC視聴するとSlingboxのすばらしさは更に実感出来る。同じPCでSlingboxとロケフリTVと二つ同時に見てみるとSlingboxの方がきれいに見える。この事実だけですばらしい事が分かる。SonyのVaio Type-Uは隊員のデバイス保持最短記録を達成し(発表即購入、香港に到着即売却)、更に今度はロケフリのお蔵入り。どうもSonyは、、、、、
Slingboxのすばらしさを実感したのかバスターもTJもSlingboxに走りそうな気配、、、、
訂正
上記で海外で視聴する場合使用するPCを日本に持って帰る必要があると書きましたが、そんな事は無いとのご指摘を受けました。その方法は下記の通りです。
kaigaitv.ojaru.jp/settei/kaigaikara.htm
www.faq.sonydrive.jp/faq/1040/app/servlet/qadoc?009103
調査不足で申し訳ありません。お詫びして訂正いたします。しかしそれにしてもSlingboxの設定の容易さと比較して何と複雑なことか。
我が家では、ロケフリを使ってます。
両親がチェコに住んでいるため、視聴出来るよう設定したのですが、別にうちの家にパソコンを持ってこなくても設定できましたよ。
Sakさま、
確か本体にPCを登録してやる必要があったかと思います。それで我が家とVPN接続して同じセグメントにしてやれば可能かななどと考えましたがそれより日本に行く時にやってしまえと設定は日本でやりました。
Sakさまはどうされたのでしょうか?私のそうだとの思い込みでしょうか?
kaigaitv.ojaru.jp/settei/kaigaikara.htm
http://www.faq.sonydrive.jp/faq/1040/app/servlet/qadoc?009103
上記のやり方と同じ方法で設定しました。
海外のパソコンと、日本国内のベースステーションを同時に設定する必要がありますが、海外のパソコンを日本まで持ってくる必要はありません。
Sakさん、
なるほどこういう方法があったのですね、私は「パソコンをベースステーションと同じネットワークに接続する」と書いてあったのでそれ以上調べませんでした。
これってネットワーク技術者が陥りやすい穴かもしれません、私だけか(笑)。
ありがとうございました。
それにしても何と複雑な!Slingboxの方がずーっと簡単です。
YKK師匠。
はじめまして。
うめと申します。
私も先日2泊3日で日本へ帰ったときにSlingboxを設定してきました。
ソニーのロケフリも置いてあるんですが、設定はSlingboxのほうが楽でしたね。
上海はネットが不安定でロケフリでは見えないこと多かったですが、Slingboxは快適に聴視できます。
さすがにGPRSでは見えませんがね(笑)
師匠も筆の誤りですね。
いつもマニアックな記事楽しみにしてます。
slingboxがそんなに良いなら、ロケフリと2台で使おうかな?
Sakさん、
是非お試しあれ。
プレイヤーの出来が全然違います。
YKK師匠、やっぱりこれは導入の価値ありです。
厚街あたりを車で走りながら、日本のテレビをリアルタイムで視聴する事が可能な時代になったのですね。
後二年もすれば、それこそ何処にいても、世界中のチャンネルが見れるようになるのでしょう。そうなった時
のテレビコマーシャルのあり方が変わって来るのではないだろうか?
バスター
うーん、
上海で実験したのですが、ここの中国移動ではEdgeのサポートがないようでGPRSではフレームレートが1fpsになってしまい紙芝居でした。中国でも近い将来3G(それとも直接HSDPA)のサービスが始まるでしょうから、そしたら完璧に車を運転しながら見れますよ。
YKK師匠
EDGE駄目でしたね。
もし上海でHSDPAが始まったら、バスター様が言われるように運転しながらテレビが見れますね。
楽しみだな~
うめ
バスターのまねをしてはいけません、
携帯で話ながら、TV見ながら、右手でマウスを操作しながら、時には左手でモニターをクリック!自動運転か?あのベンツは!
シンガポールにて、業者(SingTel)言うところの最高25MbpsのDedicated ADSL回線にて日本の業者に預けたSonyロケフリを使っております。さて、毎晩7時を過ぎると大紙芝居大会が始まります。箱の中で紙が詰まって、やり直しになることも度々です。過去5回SingTelに怒鳴り込みましたが、いつも答えは同じです。「お調べしたところあなた様の回線は常時20Mbps以上出ております。当社ネットワークには何の問題もございませんので、接続されている海外のサーバーの問題以外に考えられません。悪しからず・・・」だって。国外へのバックボーンがひ弱なために、シンガポールでは一切のストリーミング再生が満足に動きません。それでいて、政府はインターネット先進国の仲間入りを果たし、日本や韓国をも凌ぐ普及ペースであると豪語してくれます。SlingBox使ってもだめかもです。
白さま、
そうですかぁー。
日本側のアップロードの帯域も影響しますが、シンガポール以外でお試しになりましたでしょうか?
ダウンロード側も25Mbpsという帯域でも保障されているのではなくあくまでベストエフォートですので、時間帯によってはかない狭くなるかもしれませんね。しかし普通のADSLで紙芝居ではたまりませんね。ご同情申し上げます。
今週月曜日より上海に滞在しております。
何箇所かで実験した結果、
1)外高橋(ADSL)ロケフリ、Slingbox共に視聴可
画質はSlingboxが良い
2)浦東のホテル(ADSL)ロケフリ、Slingbox共に接続できず
3)紅橋近くのホテル(ADSL)ロケフリ、Slingbox共に視聴可
ロケフリ、接続に時間を要しかなり紙芝居的
Slingbox、即接続、平均100-150kbsで問題無し
やはり圧倒的にSlingboxが優れてました。
YKKさま
実は先週ちょうど東京出張でしたので、ロケフリもいっぱい試してきました。国内で使用すると、これはぶったまげ。画像も素晴らしいし音声はクリアなステレオサウンドです。日本ではロケフリでTV観なくちゃいけない理由が乏しいけれど、ちゃんとした環境ならばSONYもやるなぁ~と感心した次第です。
シンガポール帰国して、もしやと思って期待に胸をふくらませつつ接続してみましたが、結果は前コメントのとおり。平日の午後9時という時間帯だったこともあり、場末のじじぃ紙芝居でした。じじぃの手が常時震えまくり紙が詰まりっ放しなのに加え、喉に餅でも詰まらせてるのか、声もとぎれとぎれで始末に終えぬ状況でした。 ご報告まで。
私も上海でロケフリを発売直後から試していました。
家のADSLではまったくつながらず、会社のADSLでようやく紙芝居状態でした。
(時々「おっ!今日は少しまともに見れる」というときがありましたが、、)
そこで思い切って先月Slingboxを設置したところ、もうぜんぜん違います!
時間帯によっては紙芝居+α程度になることもありますが、今までロケフリで繋がらなかった家のADSLでもかなり快適に聴視可能です。
同じ条件でロケフリは相変わらず接続すらできない状態です。
白さま、
Umeさんの報告にも有るとおり、私も上海で確認しましたが、ロケフリが全く接続出来ない回線でもSlingboxでは接続出来たり、両方とも接続出来た回線でもSlingboxの方が良かったりでやなりSlingboxに軍配は上がりました。