前回はFerrari正統派FRの初期モデルを公開した。年代的に言うと1950年代後半から1970年代前半にあたる。365 GTB Daytonaの後継にあたる正統派FerrariのFRモデルの登場は1990年代後半まで待たねばならなかった。Ferrariはその間Boxerタイプ、MRタイプを世に出し続けていたのだった。
Ferrari 550 Maranelloがその後継モデルとして1996年に登場した。ネーミングも従来の方式をとらず5.5リッターでそのまま550と名づけた。2001年まで確か5千台を越す数が生産され歴代Ferrariの単一モデルのベストセラーモデルとなった。550 Maranelloは2002年に 575M Maranello にそして2006年に 599 Fioranoへと続いて行く。575Mになり Magneti MarelliというFiat傘下のメーカーが開発した半オートマのF1ギアボックスが採用された。
手前から 599 Fiorano、575M Superamerica、575M Maranello、550 Maranello。最新の 599 FioranoはあのEnzo Ferrariに搭載されている5.99リッターのV12をフロントに搭載パワーウェイトレーシオはなんと2.6kg/hpで最高速は330Kに達する。トランスミッションもだがサスペンションもかなりの部分電子化され圧倒的なエンジンパワーを効率よくそして安全に路面に伝えるようデザインされている。
最新のFerrari 599 Fiorano。
左が550、右が575。ボディーが似通っているのが分かる。
Superamericaというのは575Mだけでなく他のモデルにも存在するアメリカ向けの特別仕様で要はアメリカ人好みに仕上げられていす。上記でもお分かりのようにリムーバブルトップになっている。
またおもしろいムービーを紹介しよう。 Fiat Bravoに Ferrari 550更にあのシューマッハがドライブするF1カーがレースをするムービーである。勿論ハンディを付けてであるが、これも最後のシーンが面白い。一見の価値はある。
次は2+2、やはり後ろに誰か乗せたい、人を乗せられなくても荷物を置くスペースがほしいというおじさま族の要望に答えるべく4人乗りのモデルを出している。
後方左だら 365 GTC、400、308 GT4で308 GT4だけ3リッターV8エンジンをミッドシップに積んだちょっと毛色の変ったモデル。この308 GT4は当初Dinoのバッジを付けて販売されていたが、その後Ferrariのバッジを手にした。ボディワークもFerrai従来のPininfarinaではなくBertoneによりデザインされた最初のモデルとなった。
前方右から456、612 Scagliettiで612は2004年に5.7リッターのV12エンジンを搭載し登場、現行モデルでFerrariのラインアップ上最大、最重量級のモデルとなっており MR の360 Modenaに続きFerrariのシャーシーも含めオールアルミ製の2番目のモデル。リストプライスはUS$26万となっている。
左から 308 GT4、400、365 GTC。400が一番セダンらしいFerrariだ。
ブルネイ王室はFerrariの大のお得意様だ。F50をはじめ何台もの特別仕様のFerrariが納入されており、456もPininfarinaの手により2台が4ドア化され納入された。世界で唯一のFerrari4ドアセダンだ。それだけではなく少数だが456のワゴンモデルとスパイダーモデルも特注され納入されている。隊員もこのレアなステーションワゴン456をオークションで競い合ったが最後の最後でさらわれてしまった。ブルネイの王様はよほどこの456が気に入ったのであろう。
左が456、右が612。
次回はMR車を紹介しよう。
早速の第2弾、ありがとうございます。
新世代のFerrariって、FR、MRを問わず、実車はミニカー以上にどれも、ポッチャリ体型で大きすぎませんか?
友人の550 Maranelloを運転させて貰いましたが、どうにも大きすぎて、九州の田舎道では、振り回せませんでした。< 人の車で何してる(^_^;
最近の欧州車はどれも肥大化していますが、石油の枯渇が見えてきた今のご時世に、何故?
先月、買ったCayenneもデカすぎて、乗りにくいです。
逆に米車が、小さくなり、乗りやすくなってきましたね。
やはり、ダッジ・マグナムSRT-8にすれば良かったなんて、後悔しています。
よしさま、
550も横幅2m近くありますものね!
それに個人的には現代の丸っこい車は嫌いです。
やはり個人的にはFerrariは308系どまりです。
次回はいよいよMR車です、乞うご期待?