Offermannのカバン

投稿日:

報告者:TJ

久しぶりにOffermannのカバンを買った。

初めてOffermanのカバンを買ったのはもう9年も前のことだ。そのころDigitalのHigh Note Ultra II という最高にかっこいいノートブックを持ち運ぶために、最高のカバンを探した。そう思わせるほどこのUltra II というのはかっこいいマシンだった。今ある薄型ノートはどこかしら、このUltra IIのアイデアを受け継いでいるといっても言い過ぎではない。数ある工夫の中でも電池をチルトスタンドとして使うというのは最高のアイデアだった。たしかシチズンの技術陣が実装を担当していたとどこかで読んだことがあったが、日本の実装技術に改めて感心したものである。

ただ問題はその価格であった。なんと一台70万円ほどしたのである!!

しかし飯もカラオケもすべて削ってでも購入したくなるそんなマシンだったし、購入後も肌身離さず使っていた。いまだに忘れられないマシンといってもいいだろう。

 Docs Article 960819 Dec

さてそんなマシンを収めるカバンであるから妥協は出来ない。そう考えて選んだのがOffermannであった。

 Sakura1 Img1003726363-1

とってもかっこいいカバンだった。かなり高価で、ちょっと重いのが玉に瑕だが、それでもこのカバンにUltraIIを入れて歩けばいっぱしのビジネスマンにでもなったような気がしたモノである。

それからOffermannが気に入って財布や名刺入れなどかなりのモノをOffermannでそろえたのだが、ある日とんでもない問題が起こった。

クレジットカードを入れる部分が緩くなり、カバンから財布を出すと、6~7枚入れていたカードが、みんな飛び出していたのである。店に苦情も言ったのだがどうしようもなく、結局Offermannはそれ以降購入することはなかった。

ところがいつものように土曜日の昼に香港ホテルの西村で食事の後、付近をうろついていてOffermann専門店を発見したのである。今年の誕生日に嫁さんがTumiをプレゼントしてくれてから、カバンはTumi以外買わないと決めていたのだが「まあちょっと見るだけだから」と自分に言い訳しながら店に入った。実はThinkPad X41を入れるリュックが欲しいなぁと思っていたところだったのだ。一緒にいたバスターはトロリータイプ(ゴロゴロ引っ張るタイプ)を探していた。

ビジネスマンでリュックなんてと思っていたのだが、普通のカバンはやはり片側に負担がかかる。人間工学からいっていいわけないのである。腰の悪いYKK師匠もリュックである。厄年の私も用心するに越したことはないのである。転ばぬ先の杖と先人もいっている。

と色々と思いを巡らせながら店に入って驚いた。商品が昔ほど高くないのである。9年ほど前に購入していた頃は「高けぇ!!」と思ったのだが、この店のモノは安い!お目当てのリュックもオールレザーであるがHK$2000ほどであった。高いというイメージがあったので、なんだか拍子抜けした。でもよ~く見ると安いなりの作りとも思える。どうやらラインアップを伝統の高級品ラインと廉価版の二種類に大きく分けているようだ。更に廉価版の方はTumi同様のバリスティックナイロンを使ったライン、初期のプラダのような全体はナイロンで一部に革の縁取りが入ったタイプなど、かなり流行を取り入れてラインアップを構成しているようだ。(以前からそうだったのかもしれないが、香港では購入できなかった。)

このリュックも革質が最高といえないのはわかる。Tumiの革とは全く異なる。Tumiの革製バッグは使い込むことによって味わいの出る美しさがある、更に手荒に扱っても大丈夫といった安心感がある。これに対してOffermannはどこかにぶつけたり、何かが引っかかると破れるのではないかという心配をしてしまう。これはアメリカ生まれの質実剛健Tumiとヨーロッパの気品を持ったOffermannの違いと考えるべきなのかもしれないが。

SANY0011SANY0012SANY0014_1

それでももう一度Offermannを試してみたいという欲求に駆られ購入してしまった。

使っていいと思えば、また購入するだろう。ダメだと思えばもう購入することはないだろう。

これが失敗か成功か!? 自分自身でも楽しみである。

ただいまコメントは受け付けていません。