ザウルスSL-C3000でやっていること

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報告者:TJ
一月ほど前に性懲りもなくザウルスSL-C3000を購入した。
SL-C700,SL-C750に続く3台目のザウルスである。購入した理由はなんといっても4GBのハードディスク。ここに何でも入れて持ち歩けるというのは、モバイラーにとって最高の幸せではないか?
それともう一つ、忘れてならないのは広辞苑の充実ぶりである。

自分の知識のなさを、PDAに詰め込んだ辞書とGoogleでカバーすることが必須となっている私にとって、このマルチメディア辞書はこれまでの広辞苑とは一線を画し、動画と音声でバックアップしてくれる。富士山とやれば、富士山の綺麗な景色が動画で表示され、祇園祭とやれば音声付き動画で祭りの様子を見せてくれる。これはもう、海外在住日本人が外国人に日本を説明するためには必須のアイテムといえましょう。

で現在の私の装備は、
無線LAN Linksys 802.11b・・・全く問題なく動作した。(写真右側)
WiFi.jpg

左側にあるのは、ダメもとで購入したLinksys Wireless-Gカードである。使用不可である。いまも机の奥底にしまっている。いつかザウルスで使えるようになることを夢見ているのだ。

Kingston 4GB CFカード
Hagiwara Sys-com 512MB SDカード
memory.jpg

この2枚のメモリーカードと内蔵HDDで合計8.5GBという広大なメモリースペースを得ることが出来た。
参考までにHP200LXを使い始めたときに清水の舞台から飛び降りるつもりで購入したEPSONのFlashPackerを置いてみた。このカードはいったいいくらしたのだろうか?もう忘れてしまったが、当然200LX本体よりは高かったと思う。10万円くらいだったであろうか?仮に10MB=10万円だったとすると、8.5GB=8500万円である。めまい・・・がした。隔世の感があるなぁ。

TUMI のケース・・・これはPalm IIIcというパーム初のカラー液晶モデル用にTUMIが販売したものである。SL-C750を持ち始めた頃に型落ち品として安価に購入したように思う。持ち運び時に本体を保護するという用途には、ぴったりなのだが、ACアダプターに接続したり、SDカードの抜き差をしようとすると、ケースに入れたままだと不便なため、使用時は裸で使っている。
Caseopen.jpg
Tumiclose.jpg

更にTUMIのセカンドバッグ。このザウルスのケースを入れるのにはやはりTUMIのバッグが似合う。
Caseoutside.jpg

非常によく考えられており、収納部分が多くある。だがそれ故にものを詰め込みすぎて大きく、重くなっていくのが難点だ。

環境としてはかなり充実してきたが、周囲の香港人も私の辞書自慢に飽きているようで、いまいちやることが無くて困っていたところに、口座を開設しているHSBCという銀行から、安モンのキーホルダーみたいなものが送られてきた。これはオンラインバンキングのセキュリティレベルを向上させるためのツールとのこと。これまでのIDとパスワードのログイン時に、このツールで表示される番号を入力するのである。

tool.jpg

そういえばオンラインバンキングをザウルスでやれないものか?と思い立ったので早速試してみた。
ザウルスに標準搭載されたNetFrontでは出来ないので、Googleに聞いてみた。皆さんOperaでやっておられるようである。SL-C3000での使用は報告されていなかったが、SL-C760やSL-C1000では使えているようだった。まあ大差ないはずと思い必要なファイル4個を下記の順番にインストールしてみた。
(1)qshdlg CUIとGUIの間を繋ぐ為の汎用ダイアログ
http://tbox.jpn.org/wiki/linuzau/wiki.cgi?qshdlg

(2)Opera本体 [Opera 7.30 Build 9806]
http://www.zaurususergroup.com/feed/opera_sl-5×00-7.30.9965_arm.ipk

(3)SL-Cシリーズ用ラージアイコン [Opera 7.30 fixes for C-series Zaurus]
http://www.zaurususergroup.com/feed/opera-cseries-fix_7.30_arm.ipk

(4)opera7-jpn-helper Ver 0.0.2a qshdlg版
Opera7を日本語表示可能にするパッケージ
http://www014.upp.so-net.ne.jp/boxer-j/

上述の順番でインストールしただけで、Operaは問題なく動作し、オンラインバンキングもしっかりと動作した。(あくまで自己責任でお願いします。)
小さい画面で巨額の資金を動かすというシュールな世界を楽しみたい方にお勧めである。
Gamen1.jpg
ここでIDとパスワードを入力すると、下の画面になり
Gamen2.jpg
例のツールの、左側にあるボタンを押した際に表示される数字を打ち込むとログイン完了する。この間まではこのステップがなかったのである。

#もちろん私はApple Cinema Display 23″ という巨大画面で少額を動かしております。

【参考にさせて頂いたサイト】ありがとうございました。
◎ tro @ boxer-jさん
http://www014.upp.so-net.ne.jp/boxer-j/
http://www014.upp.so-net.ne.jp/boxer-j/opera7.html

◎ Soon Hot, Soon Cold.さん
http://blogs.yahoo.co.jp/prudentialscatterbrain/3121715.html

コメント

  1. Asukal より:

    お久しぶりです。
    私が始めて買ったPCMCAカードメモリーはその当時最高容量で2MB、価格は3万円ほど。当時使っていたCompaqが360MBのHDDしかなく価始めて買った2.5インチHDD 600MB=68000円、数ヵ月後脅威の1GBを7万円以上、そして2GB,3GB,5GBと容量が大きいのが出るたびに買っていましたが価格は余り高くなることは無かったのには驚きました。

    PDAの画面で誰か手違いでお金振り込んでこないか、ひよこのように黄色いくちばしをあけて待つAsukal

  2. TJ より:

    お久しぶりです。
    といってもいつもサイトにはお邪魔していますよ!Asukalさんのサイトは本当に勉強になります。最近は濃すぎてコメントできないことが多いですが。是非近々研究成果を見せていただきたいです。

    HDDやメモリーって本当にいつもおんなじ値段で容量だけが変わるという感じですよね。いまだと2.5インチのHDDは1000ドルで80GBという感じ、これが少ししたら100GBで1000ドルになるのですよね。うれしいといえばうれしいのですが、なんか終わりのないレースに参加しているような気がするのも確かです。

  3. 香港@山根 より:

    おおー!さすがHSBCですね。前の会社が社内システムのアクセス時に似たようなものを使っていました(PCカードサイズの電卓みたいなもので、数字が表示される窓がある)。これを使うとセキュリティーは強力に守られるのでしょう。
    さすが巨額の預金のあるTJ氏(笑)、HSBCも粋なものを送ってくるのですね。

  4. TJ より:

    米国であったクレジットカード情報の漏洩などという現実が突きつけられると、こういうツールが送られることで少し安心しますね。
    逆にこういった事件でも起こらないと、ただ「手続きが増えて面倒だな」としか感じないでしょうね。

    ところで、今回のクレジットカード漏洩事件に関して、自分のカードが不正使用されても、100%保障されると思うのですが、不正であるか否かは、自分でステートメントをチェックするしかないのでしょうか?或いは漏洩した番号をクレジットカード会社がモニターしていて不正使用を認識できるのでしょうか?
    どう考えても自分でチェックしなければならないでしょうね。香港のカードも漏洩してそうだし、私はしょっちゅう米国のオンライン決済をしているので、漏洩していると認識し、今後の請求に注意しないといけませんね

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