pdaXromとTabletPC

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報告者:TJ
最近Blogの更新が出来ずにいるTJだが、人柱的作業を何もやっていないわけではなく、むしろいろいろと手を広げすぎて収拾がつかないというのが現状である。

まず、ほとんど使い道がなかった、Zaurus(SL-C750) にLinuxのパッケージであるPdaXromを導入。
これは文句なしに面白い。ザウルスを眠らせている人はやるべし!
pdaXrom.tiff

まず普通のFireFoxがバリバリ動くのは感動ものである。FireFoxなのだから香港銀行(HSBC)のオンラインバンキングも動くのである。VGAのLCDには小さな文字がびっしりと詰まっている。目には全く優しくない。むしろ目が悪い人を拒否しているようである。PdaXromを導入したザウルスはもうPDAとは呼べない。それは完全なPCである。ただ小さい故のメリットとデメリットがあるので万人には向かない。だがしかし、この端末の秘めたる可能性を知るのはとても楽しい。
ザウルスはハードディスク内蔵の新型SL-C3000が出たことで、旧モデルがねらい目ではないだろうか。SL-C760あたりの中古品でもその楽しさは堪能できると思う。

もう多くのサイトで導入の報告があるし、すでに日本語化されたパッケージまで用意されている。至れり尽くせりである。
特に参考にさせて頂いたのが以下のサイトである。ありがとうございました。

日本のPdaXromの総本山ともいえる
pdaXrom.jpさんにあるインストール手順などは必読であろう。

またいつもとてもクールかつ有益な情報を頂く tk109さんのサイト
pdaXromの導入覚え書き
pdaXromにアプリをガシガシ追加する

それとインストールに関しては Garbage design Works BLOG さんの手順シリーズだ。

まずはFireFox(ブラウザー)とSylpheed(メーラー)を使ってみるだけでもいいと思う。
残念なのは、SylpheedにはIMAP4の設定があるのだが、設定しても動作しない。当面POP3で我慢しよう。

それからわたしがpdaXrom用に使っているのはバスターから拝借したSony製PEGA-WL100である。これは全く問題なく動作しているが、なんとか802.11Gが使えないものかと購入してみたLinksys のWCF54Gは動作しなかった。
wcf54g.jpg

悔しいが仕方ない。このカードはAgere社製のチップセットを使用しているようで、Agere社のホームページにはLinux用のドライバーが上がっているのだが、X86しか動かないようである。

もう一つ はまっているのが、HPのタブレットPC(WindowsXP Tabletバージョン)である。先月中古で入手。
わたしのメインマシンはマックであるが、社内システムや各PDAとの連携を考えるとやはりウインドウズが欲しくなる。以前報告したとおり、バーチャルPC Ver.7でほぼウインドウズマシンは不要になったはずなのだが、それでも何故か購入してしまった。このタブレットマシンにLinuxを入れて遊ぼうと思っていたのだ。ところが、ウインドウズのまんまでも十分遊べるので、使い倒している。いや最近ではむしろメインマシン化しているかもしれない。すべてのノートPCはタブレットになるべきだと素裸思っているのである。しかも!なんとTablet版のXPは、マルチランゲージにデフォルトで対応しているのである。

ここであまり一般には知られていないようなので、MUI版のウインドウズについて豆知識をお伝えしたい。知っている方は無視してください。

マックOS X(オーエス・テンですね。エックスではありません。蛇足)では当たり前の機能であるが、フツーにOSをインストールした状態から「システム環境設定」(ウインドウズのコントロールパネルに相当)の「言語環境」メニューから英語、日本語、中国語などを選択すると、OS全部がその言語に変更できる。当然ヘルプやエラーもその言語になるわけであるから、香港で買ったマックでも全然問題なく日本語が使えるわけである。

同様なものがウインドウズにはないのか?実はウインドウズでもある。しかし一般には発売されておらず、5個以上のライセンスをまとめて購入するオープンライセンスという購入方法をとればMUI(=Multi Language Interface)版のウインドウズを購入できるのだ。日本におられる方はあまりメリットを感じないと思うが、わたしのように海外で仕事をし、PCを使っているものにとっては、知っていて損はない。よく日本の量販店などで日本語版ウインドウズを購入してきて、海外調達のパソコンに再インストールしている企業を見るが、その必要はないのである。中国のMSディーラから5ライセンス以上まとめ買いすればいいだけ。これをインストールすることで、1台のマシンでログインするユーザ毎に言語を中国語(簡体字)、日本語、韓国語という風に変更できるわけである。海外でPCをお使いになる方は覚えておいて損はない。

ということでかなり横道にそれたので、本題のタブレットPCについては次回ということで。

コメント

  1. 香港@山根 より:

    家庭内で多言語が必要な我が家には有用な情報です。ただし一人で5ライセンスは辛いところ(せいぜい3つが限度)。前の会社でこれ買っとけばよかったなぁ...(わざわざ日本でXP日本語版を3つも買ってました)

  2. TJ より:

    もう一つ裏技。
    この5つというのは、別にウインドウズを5つでなくてもいいんです。例えばオフィスと混ぜるとか、でここからが肝心なんですが、MS製品でもっとも安いものは?実はこれ、サーバに接続するためのCAL(クライアント・アクセス・ライセンス)なんですね。1個数千円です。これ可能。

  3. china より:

    firefox、そんなに良いですか。

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