番外編その2 GT350

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報告者 : YKK

あれ、このブログは何時から車になっちゃったんだろう?この人柱隊って不良の集まり?

GT500の件は前回で終わり、もう書かないと宣言したので、もう書かない。でもバスターが挑戦的なリポートを載せたので、隊員も番外編その2、それもGT350を書くことにした。

先日、バスターとTJと食事をしている時だった、TJ曰く「もう一度GT500を買いたいか?」との問いに「いや、生まれ変わっても買わない」と答えた。あの車はともかくフロントヘビーでバランスが悪く、サーキットを走らせると全然速くないのだ。当時SCCAグループCのレースに時々友人と共有していたAlfaRomeo1600GTで走っていたが、タイムをはかれば、サーキットにもよるが、排気量が4分の1しかないAlfaRomeoの方が速い!

もう一度「あの日に帰る」なら迷わず65年か66年のShelbyGT350を選ぶ。

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これはバスターが買ったMustangと同世代、同ボディーにTuneUpした289ciのエンジンを乗せ軽量化したモデルだ。隊員のGT500より1世代古いボディーだが、そのバランスの良さは比較にならず当時SCCAのグループAのレースでは常連だった。そうなのだこのGT350こそMustangのレーシングサラブレッドなのだ。GT500が出たレースは恐らく皆無かと思う。

古い映画になるが「Grand Prix」に出てくるJames Garnerが足に使っていた黒のボディーにゴールドのストライプ、あれがこのGT350だ。

上記の2枚目の写真のGT350はUSドル十万で売りに出されている。

67年に2代目Mustangが出てそのボディーを使った隊員のGT500とGT350が出たのだが、内容は65年、66年の初代Mustangボディーを使ったGT350より豪華になってしまった。68年モデルは更に豪華になり、69年からの3代目MustangではMach1というスペシャルMustangの登場とも相まって生産も中止されてしまった。エンジンも351ciになってしまった。

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このモデルからオプションで当時あのランボルギーニのミウラで流行したリアウィンドウのルーバーがお目見えした。しかしもう既に「Shelby」の名は無くなり「ただの」Mustangとなってしまった。現在のオークションでの価格もUSドルで4万程度とかなり落ちてしまう。

バスターが何と言おうとオートマチック車はこの世界では「車」では無いのだ!MS(マイクロソフトではなく、ミハエル・シューマッハ)は好んでオートマチックのF1に乗っているのではない、現代のF1は人間の反射神経をはるかに超越した次元で走っているために、マニュアルでのギアチェンジをする肉体的、反射的余裕が無いだけなのである。この世界、モータースポーツは運転をスポーツするのである。やはり2座のスポーツカーと4ドアセダン2台所有するのが王道であろう。

ああ、やっぱ「あの日に帰りたい!」

深広高速公路でのバトル?いえいえ「秋名の下り」でしょう。

コメント

  1. よしさま(*●。●*) より:

    私にとっては楽しい話題が続きますね。
    本来の読者の皆さんから、苦情が来なければよいのですが(^_^;
    YKKさまは、GT350ですか?
    その辺りの選択は、実際に乗った方ならではの渋い選択ですね。
    私は、GT500を現代の技術でモディファイしてと考えます。
    あの当時のタイヤは、ブルーストリークと言えどもグリップはしょぼいモノでしたし、ボディーも今なら、カーボンパネルとレキサンウインドウでかなり、軽量化できますもんね。
    でも、希少なGT500でこんな事やったら、世のGT500ファンを全部、敵に回してしまいそうですね。
    > ああ、やっぱ「あの日に帰りたい!」
    とうとう、火がつきましたか?
    > 深広高速公路でのバトル?いえいえ「秋名の下り」でしょう。
    以前、友人のヘリで遊んでいたら、ランタオ島の大仏さん近くに、ヒルクライムに良さそうな山道がありました。事故ったら、ヤバそうでしたが、秋名もどきでした。

  2. YKK より:

    毎度コメントありがとうございます。
    当時も私のGT500はレーシングタイアを履いていましたが、グリップうんぬんよりただ「かっこ」がええという一言だけでした。
    そうですね、でもいくら現代の技術とパーツで改良してもあのGT500はあまりにもフロントヘビーで極度のアンダーです。馬力があるのでアクセルでパワーオーバーステアにするのは簡単なんですが、するとスピン!あまりにもバランスが悪くコントロールが難しい。
    やはり車、特に速い車はバランスです。GT350の方がサーキットでは明らかに優れてます。ストリートをかっこよく流すにはGT500ですがね。
    GT500で秋名の下りをやったらたくみ君でも崖下ですな。何て言っても後ブレーキはドラムだし。何個かコーナーを回ったらフロントタイアはこけるだろうし。

  3. よしさま(*●。●*) より:

    確かに、GT500はバランスは悪そうですね。
    昔、乗っていたスカイラインGTを思い出しました。
    最近のNASCARなどは、バランスを取るためにエンジン・ミッションのみならず、ドライバーまで丸ごと、後方に移動するという荒技を使ってバランスを取っていますね。
    16年前に乗っていた928S4 5MTは、わざわざ変速機を後ろに持ってきて、50:50というバランスにしているため、整備には手間が掛かりましたが、路上でもサーキットでもとてもバランスの良いクルマでした。あれで、維持費がもう少し安かったら、今でも乗っていたかもしれません。バスターさま好みのV8が載っていますので、お勧めかも。

  4. YKK より:

    スカイラインGTは何を乗っておられたのでしょう?私はその昔日本に戻ってから半年ほど68年式のGT-R PGC10を所有していました。ともかく機嫌の悪い車で街中ですぐプラグがかぶってしまい、ギア比も高かったので出足でカローラはおろかN360にも抜かれてしまうありさまでした。あれをベストの状態で乗るには毎週プリンスの特別ディーラーへ持ち込む必要があったでしょう。
    それにしても一番記憶に残っている事はN360に抜かれた事もですが、あのクラッチの重さ、GT500の数倍は重かったです。
    今も持っていたら結構の値段が付きますね。

  5. よしさま(*●。●*) より:

    残念ながら、当時はまだ、臑っかじりの身分でしたので、ケンメリの普通のGTでした。
    後日、知人に運転させて貰いましたが、クラッチは今のGT3の方が重かったです。
    クラッチより、据え切りした時のハンドルの重さに閉口しました。
    GT500はpower steeringだったんでしょうか?Hertz仕様にATを載せたくらいですから、PSも標準で付いてたんですか?

  6. YKK より:

    はい、GT500には標準でPSが付いていました。いくらなんでもあの重いエンジンを積んじゃったら太い腕のアメリカ人といえどParallel Parkingは無理でしょう。
    それでも他のアメ車に比較してステアリングのギア比も遊びも小さくフニャフニャとした感じが無くレスポンスは良かったです。
    今日本の実家には初代のMR2のスーパーチャージャー付きオープントップの車が置いてあるのですが、これなんかPS無しで車重は軽くてもステアリングはかなり重いですもん。この車かれこれ20年程度置いてあるんですが走行距離2万5千キロでそれも2万キロは最初の1年で乗ったという代物です。走らせないからですがトップエンドの吹けが悪いなんてそれはひどい、6千回転以上つらくて回せない。
    笑い話ですが、2年ほど前に一念発起してランエボに乗り換えようと近所の三菱のディーラーに行ったらセールスマンが乗りつけたMR2を見て「息子さん用ですか?それで息子さんは?」と開口一番。頭に来て「俺のだ!」とそのまま帰って来てしまいそのままになってます。
    でもこのMR2ですが、オープントップにして箱根あたりを飛ばすと今でもそれなりに速いし、コレクターズアイテムにもなりかけているのでそのまま置くことにしてます。でも箱根ターンパイクの上りはパワー不足で、、、

  7. よしさま(*●。●*) より:

    初代MR2ですか?
    また、珍しいクルマをお持ちですね。残念ながら、運転したことはありませんが、トヨタからハンドリングの修正を委託されたPorscheAGのスタッフから、依頼された時の操縦性は酷かったと聞きました。
    (足回りはPorscheの設計です。)
    2代目からは、随分大人しい性格にしつけられて、面白くなくなったと聞いています。
    日本では、まだまだ、スポーツカーは若い人の乗り物という先入観があって、私も時々、からかわれます。実際には、遊びの車を買えるのは、我々、オヤジ世代なんですけどね。

  8. YKK より:

    スポーツカーとかスペシャリティーカーとかいう車はたいてい初代が一番それらしいですね。大メーカーは対象とするユーザーが限られているのに、どういう訳か2代目からは対象ユーザーを広げるのか丸くなって面白くなくなってしまう。
    初代のMR2もミッドシップと言っても基本のシャシーはカローラの物の流用だし、そのスペックから想像されるよりかなりハンドリングはトリッキーです、基本的に弱アンダーに仕上げてあるけどプッシュしていくと突然オーバーに激変する。この性質をうまく使うとおもしろいけど、一般ドライバーには危険。それに最初のミッドシップという事もありトランスミッションに難があり低回転でかなりギクシャクする。
    2代目MR2は私も乗ってみたけど、エンジンも2リッターになり加給機もスーパーチャージャーからターボになり、何よりハンドリングが最後まで弱アンダーに終始し安全になった(面白くなくなった)。
    日本にいるなら色々改造したいんですけどね。

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