AIRcable を試す

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以前BlueZによるSL-C760でのBluetooth携帯電話経由でのインターネット接続を紹介し、その後AudioVoxのGPRSカードによる携帯電話無しの接続を紹介した。最近はもっぱらインターネットメールはTreo600で読んでしまいあまりSL-C760の出番は無くもっぱらTV番組鑑賞と読書マシンと化している訳だが今回ネット上で面白いデバイスを見つけたので紹介する事にする。

Wireless Cables Inc.という会社から出ている AIRcable というデバイスで各種あるが今回注文したのは AIRcable for Zaurus というモデルで他と違うところはZaurus側でのドライバー類は全く必要なくこれ自体で携帯電話とBluetooth接続を可能にするというところに興味を引かれSL-CXXにも対応とあるので即注文した次第。

AIRcable.JPG

注文後1週間程度で送られて来た品物を見ると想像していたよりかなり小型のデバイスで写真のようにSL-C760のシンクスロットに挿入される。簡単な(簡単すぎる)説明書にはただ挿して携帯電話とペアリングすれば良いとしか書いてない。そんな簡単な訳は無いと思いつつともかくシンクスロットに挿入してみた。一瞬だがブルーのLEDが点滅して何かが行われた事が分かる。その後SL-C760の電源をONにして携帯電話側のBluetooth設定を行う。この際の注意点は携帯電話側からペアリングを試みるのでは無く反対にペアリングを受ける(Phone Accept)モードにする事だ。簡単すぎる説明書によるとこの時点で AIRCableの裏側にあるボタンを先のとがった棒で5秒間押すとある。ともかく押してみた、すると一瞬ブルーのLEDが点滅してその後何も起こらない。本来であれば携帯電話側でPINキーの入力を求められるはず。説明書にもPINは 1234 だとの記載もある。ともかく何も起こらないのだ。

あれ、不良品かなと一瞬疑い、でもひょっとすると携帯電話側が不良の可能性も。更にペアリングの際そばに他のBluetoothデバイスがあったはダメとも書いてある。そこでTJの木の葉型Nokiaの携帯電話を借りる事にして近所のスパゲティーハウスに出かけナポリタンを食べながら試してみたが結果は同じ。

でも良く考えてみるといくらZaurus側でドライバー類が一切必要無いと言っても何かしないといけないはず。そこで http://www.aircable.net のサイトに行き色々読んで見るとやはりZaurus側で serial port をイニシャライズしなくてはだめと書いてある。なるほど、なるほど、かなりあたりまえの事。しかし何をどうイニシャライズするのか何も書いてない。そこでたぶんDTRラインあたりがちゃんと設定されなくてはいけないのだろうと当たりをつけターミナルウィンドウズ上で下記のコマンドを入れてみた。

stty 115200 raw

コメント

  1. ろばみみ より:

    はじめまして。いつも楽しく拝見させて頂いてます。

    香港には大分昔(返還前)に200LXとQV10を持ってモンコック辺りをうろつき、saion 3aを仕入れて帰ったという楽しい想い出があります。今も楽しい所みたいですね。

    さて、aircableですが(私も現在手配中)、これで母艦とネットワーク接続でザウルスドライブ出来るでしょうか?
    これでC750の青歯ルーター化を狙ってるんですが。。。

  2. YKK より:

    うーん、私が購入したのは AIRcable社の Zaurus CellConnect というZaurus側のみのモデルなので Dialup Networking以外のBluetooth機能をサポートしているかは不明です。

    他に AIRcable Zaurus USB というモデルもあるようでこれはZaurus側とPC側のUSBスロットに挿すユニットとペアになっているようです。

    でもZaurus側のユニットは恐らく同じ物でしょうから受け側のBluetoothが他の機能を提供していれば可能と推測はします。

    私の場合は無線LAN経由でSSHなりでPCからZaurusをコントロールしております。Bluetoothはあくまで有線も無線LANも無い場所でのインターネットへのアクセスだけに使っております。

    もしAIRcableで他のBlutoothの機能が使えたら是非教えてください。お願いします。

  3. ろばみみ より:

    普通は青歯ルーターなんて必要ないですよね。
    特に安く使える携帯と青歯で直に繋げる香港では。。。

    なんでそんなことを考えてるか?と言うと、CFスロット無し、青歯内蔵の噂の某マシンの日本国内での通信環境用なんです。
    調達出来次第、試してはみますが、スキルが無いので苦労しそうです。

  4. 佐藤 より:

    SL-C860 とPHS(633S) dialup ppp 接続に挑戦していますが、うまくいきません。

    上記の手順で、C860とPHSの間でリンクが成立することまでは確認できました。
    #cu -l /deb/ttyS0 -s 115200  と入力してターミナルより
    AT
    OK
    と表示されることも確認しました。
    しかし、PPP接続を試みると初期化状態でフリーズしてしまいます。
    pppのchat scriptのlogを確認するとPHSからの返答(”OK”など)を
    受け取ることができないことが確認できました。
    (初期化コマンドは AT&F としています。consolには OKと表示されています。)

    SL-C860とPHSを直接ケーブルで接続すると問題なくdialup ppp 接続できています。

    ちょっとしたterminal (ttyS0)の設定のミスだと思うのですが、どなたかアドバイスよろしくお願いします。

    #自分で気になるのは
    #>1. Zaurus側で serial port をイニシャライズ
    #>ターミナルウィンドウズ上で下記のコマンドを入れる。
    #>stty 115200 raw < /dev/ttyS0; cat /dev/ttyS0 &
    #ここの部分が理解できていないので、あやしいかと考えています。
    #この部分をUserで実行しても、rootで実行してもモデム(PHS)からのリザルトをチャットが
    #受け取ることができません。

  5. 佐藤 より:

    自己RESです。何とかうまくいきましたので結果を方向します。
    (この内容はマルチポストであと2個所に書き込んであります。)
    同じところでつまずいている方の参考になれば幸いです。

    結局
    #cu -l /deb/ttyS0 -s 115200 &
    を実行して(rootで) 右上の”X”でターミナルを抜けることで、
    (exit で終了しないところがミソです)
    AirCableとPHSのLinkができて、Dialup PPP 接続もできました。

    #もう少しスマートな方法があればいいのですが…

  6. YKK より:

    佐藤さま、

    有意義な体験ありがとうございます。参考になります。

    申し訳ありません。当方このAIRCableは「繋がった」で終わってしまい通常はAudiovoxのGPRSカードを使っているので現在は完全にお蔵入りしております。

    633Sって確かドコモのPHSですよね、日本にいないとこのあたりが実験出来ないしあまり参考にならず失礼いたしました。

    またの発見お待ちしております。

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