Hipster PDAでiPhoneの死角を埋める

報告者:TJ

さて今回は 前回のエントリーで紹介した Rhodia Jotter を制作する動機を作ってくれた書籍を紹介したい。

このエントリーの刺激的なタイトルは以前にも紹介した書籍「iPhone 情報整理術 / 堀正岳・佐々木正悟」から拝借した。
非常に為になることが満載なワケだが、133頁にあるこのタイトル部分は特に参考になった。

ここでは『一瞬のメモをどうするか』という解決法が紹介されている。
曰く「iPhoneを取り出す暇もないくらい一瞬にメモしなければいけないことがあった場合には、紙のメモを取り出してささっと書き込みます。」
しかもその時には情報を iPhone上のどのアプリケーションに対して同期したいかを併記することとある。

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例えば予定なら

・何月何日何時
・要件
・カレンダー

という感じ。
ミーティングスケジュールを iPhone内カレンダーアプリに記入しろ!と前もって自らの行動ステップを指示しておく。
時間が出来たら貯まったメモ帳から1枚ずつ指定のアプリにメモに従って記載していき、そのメモを最後に破って捨てるワケだ。

目から鱗である。 わたしはこの「後で同期すべきアプリを書いておく」という部分に痛く感動した。
野口悠紀雄さんの超整理法でも『ポケットひとつ原則』というのがある。情報はつねに1カ所に保存すべきという教えである。
これを守らないとあとで結局、アレはどこに行った?と探し回る結果になってしまう。

このHipsterPDAはその『ポケットひとつ原則』を破っているように見えるが、実はそうではなくて、それがどうしても実現できないときのあくまでも「バッファー」であり、すぐに廃棄されてなくなるわけだ。
そしてこのメモには破って捨てることが前提になっているRhodia No.11(キリトリがあって破りやすい)が推奨されている。

以上がRhodia Jotter 制作のきっかけである。