報告者:YKK
最近バスターにすっかりお株を奪われているがバスターの報告の補足という意味で報告しよう。
そもそもの始まりは一昨年の健康診断でメタボと判定され2008年4月からはじまった特別検診制度の対象になってしまった事だった。メタボとは男性の場合ウェストが85cm以上と高血糖、高血圧、高脂血症のうち二つ基準おオーバーしてると判別される。内臓脂肪が多く付き過ぎているので動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞等を引き起こす原因となるので要注意というレッテルを貼られたわけだ。私の場合はウェスト87cm、血圧、中性脂肪が基準を越えていた。
そこで保健医と面談しメタボ解消のためのメニュー作りをしたのが昨年の8月。たまたま常用しているiPhoneのRec Rec Dietというアプリがある事を知った。そこで一念発起してこのアプリを使って全てを記録しようと使用を開始した。
ダイエットと一言で言うが非常に奥が深い。ただ単純明快な事は生活する上で必要な熱量(カロリー)以上摂取すれば体重は増え、以下なら減るという事で小学生でも出来る算数だ。まず自分が生活する上で必要なカロリーを知る。基礎代謝とよばれる数値で一日中何もしなくても消費するカロリーの事で身長、体重、性別、年齢等により算出される。WEB上に計算できるサイトも多数存在するが一般的に下記のテーブルが参考になる。
男性 | 女性(妊婦、授乳婦を除く) | |||||
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年齢 | 基礎代謝 基準値 (kcal/kg/日) |
基準体重 (kg) |
基準体重での 基礎代謝量 (kcal/日) |
基礎代謝 基準値 (kcal/kg/日) |
基準体重 (kg) |
基準体重での 基礎代謝量 (kcal/日) |
1〜2 | 61.0 | 11.9 | 730 | 59.7 | 11.0 | 660 |
3〜5 | 54.8 | 16.7 | 920 | 52.2 | 16.0 | 840 |
6〜7 | 44.3 | 23.0 | 1,020 | 41.9 | 21.6 | 910 |
8〜9 | 40.8 | 28.0 | 1,140 | 38.3 | 27.2 | 1,040 |
10〜11 | 37.4 | 35.5 | 1,330 | 34.8 | 35.7 | 1,240 |
12〜14 | 31.0 | 50.0 | 1,550 | 29.6 | 45.6 | 1,350 |
15〜17 | 27.0 | 58.3 | 1,570 | 25.3 | 50.0 | 1,270 |
18〜29 | 24.0 | 63.5 | 1,520 | 23.6 | 50.0 | 1,180 |
30〜49 | 22.3 | 68.0 | 1,520 | 21.7 | 52.7 | 1,140 |
50〜69 | 21.5 | 64.0 | 1,380 | 20.7 | 53.2 | 1,100 |
70以上 | 21.5 | 57.2 | 1,230 | 20.7 | 49.7 | 1,030
厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2005年版)
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私の場合は61歳なので基礎代謝は約1,380Kcal程度。これに一日の消費カロリーを加えた数字がその日に摂取すべきカロリーとなる。私の場合は週末のジムでの運動を除けば消費カロリーは自宅からオフィスまでの通勤、ランチ時の外出しかない。万歩計を所持して計算している。この万歩計というのがあまりかっこが良い物が無かった。ところが第五世代iPod Nanoに万歩計の機能がある事を知り即購入、以来このiPod Nanoは万歩計としてだけ使用している。
平均して一日の消費カロリーは200Kcal程度だ。よって一日の必要カロリーは1,380 + 200 = 1,580Kcalとなりこれ以上食べれば太るという単純な計算となる。それで毎日の摂取カロリーを1,600Kcalに目標設定する訳だ。
よくTVとかで体重を毎日記録するだけでダイエットになるという事を見聞きする。これは事実で人間の脳が体重という数値に反応して自制するからだろう。この論理を発展させたのがこのRec Rec Dietでともかく全て記録する。従来は記録すると言っても体重だけなら一日一度体重計に乗ればそれで良いが摂取カロリーはその都度記録しないと忘れてしまい三日坊主にもならなく挫折してしまうのが普通だった。ところがこのアプリは何時も身につけているiPhoneでその場で記録する事が出来るので忘れずに継続する事が出来る。かなりの食品が既にデータベース化されており検索出来るしデータベースに無い食品はGoogleで即検索出来る。例えば「ご飯」と入力して検索すると
このように色々選択可能な食物が出てくる。スクロールすればかなりの種類が入っている。もし表示されているリストに無い場合はSearch GoogleをタッチしてWEBで検索出来る。
結果をデータベースに加えられるのでどんどん自分のデータベースが充実してくるという仕組み。これで食べた物をその都度こまかく記録するのだ。勿論完全に食べた物全てという訳にはいかないし同じ物が見つからない場合も多々ある。そのような時は類似している食物で代用し、食べた量で自分の判断で記録すれば良いだろう。
アプリの設定でフードデータの言語を日本語にしておけば当然和食がリストに表示され、中国語にすれば中華が、英語にすれば西洋料理の食品が表示されるという優れものでもある。
全てのデータはCSVファイルに出力も出来る。
極め付きは過去6ヶ月、3ヶ月、1ヶ月単位でグラフに表示もしてくれる。下記は私の過去6ヶ月のグラフだ。オレンジ色の線が体重で右肩下がりになってきたのが良く分かると思う。
昨年の6月には68Kgあった体重な今は61Kgの前半で落ち着くようになった。その他体脂肪、摂取カロリー、消費カロリー、その他自分の設定した項目(腹囲等)更には写真も保存出来る。Before and Afterなんてのも可能なわけだ。
バスターの報告にもあるが全て記録する事で自分でかなり食物をコントロールするように自然となる。今日食べ過ぎたから明日気をつけようとか。当然栄養面からもバランスのとれた食物も食するようになる。炭水化物を食べないダイエットとかよりトータルでカロリーをコントロールするので、あれを食べちゃいけないとかのストレスも無い。毎日の事なので体重は勿論上がったり下がったりするが徐々に右肩下がりに必ずなっていく。
特別検診では3ヶ月毎に保健医のフォロアップがありデータを提出を要求される。CSVファイルに抽出出来るので簡単、それを送ってあげればそれで終わり。私の場合は3ヶ月で全ての数値をクリア、メタボ解消となった。保健医の先生曰く今まで特別検診を受けた人のほとんどはダイエットメニューを作っても挫折、メタボ解消には至らないが私が初めての成功例だと言う事だった。私の送ったデータを見て感嘆していた。
ダイエットはまず毎日体重計に乗る事がスタート。このアプリを使えばゲーム感覚で自分をごまかさず継続すればほぼ確実にダイエットに成功する事は間違い無い。勿論食べる事だけではなく適度な運動も重要なのは当然である。私の言う通り秤まで携帯して更に徹底して実施しているバスターも既に5kgの減量に成功している。彼の場合は見た目もお腹まわりが減ったのが分かる。
真剣にダイエットしたいと思っておられる方は是非お試しあれ。