SolomonというGPRSモデム

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香港に住んですでに11年がたつ。
93年頃の日本はとにかくDOS/Vに沸き立ち、香港はIBM互換PCが世界で一番安く買える場所ということでコンピュータ雑誌などは常に香港特集をしていたものだ。
私はその雑誌の記事に踊らされ、香港にやってきた。私にとっての香港とはコンピュータの街なのだ。黄金商業中心のある深水[土歩]シャムスイポーが私の原点なのだ。
あのころの私は暇があれば黄金中心にいた。暇がないときも行きたくてうずうずしていた。そのぐらい魅力的だった。日本にはない恐ろしいほどのジャンク品、薄汚いパッケージに包まれたマザーボードやグラフィックカード。見たことも聞いたこともないブランドのノートブックPC。なんだかガラクタで一杯のおもちゃ箱をひっくり返したような雰囲気だったのだ。

そんな香港も徐々にまともなコンピュータセンターが増え、今では多くの店が、いわゆる有名ブランドのPCや周辺機器を販売するようになってきている。それでもまだ前述の深水[土歩]あたりは、怪しい雰囲気が漂っているのだが、もう昔ほどの魅力は感じなくなっていた。

そんなときモバイル大好き某大企業の社長さんから「シンセンのコンピュータセンターは今熱いよ!」という情報を頂き、早速現地に赴いた。

まずは賽格(サイグー)電子ビルという巨大なビルに向かう。Asukalさんの情報によると、中国国内の電脳ショップの親父はほぼここから仕入れているのだそうだ。
なるほどそれは納得できる。とにかくでかくて圧倒される。しかもあまりの雑然ぶりにもう一度圧倒される。でかいフロアに数え切れないほどの小さなショップがひしめいている。それが8階ぐらいあるのだ。2,3時間では到底回りきれず、またくることを固く約束して一同引き上げたのだった。

今回はそこでの戦利品を一つご紹介したい。これは香港では見たことがない商品だ。
ところが中国では当たり前のように販売されていた。
名前はSolomon。どうも台湾製のようだ。

Solomon1.jpg

香港や欧米にあるGPRSモデムはほとんどがPCカードかコンパクトフラッシュタイプである。しかしどういうわけか、中国ではUSBタイプが氾濫している。このSolomonはその中でももっとも見てくれの良いものだった。価格もCFタイプよりも安価なので試しに購入してみた。ちなみに価格は870元(約12000円)である。

Solomon3.jpg

本当に動くのだろうかという不安があったが、目をつぶって金を払い早速バイオType-Uで試してみた。
添付のCDについてくるドライバーは中国語だったので、もう最初からインストールするのをあきらめ、とにかくUSBポートにSolomonをブッ差した。XPが新しいデバイスを見つけたとか言っている。ドライバをCDから読みこむように指示したらあっさり認識完了だ。あとはこれをモデムとしてダイアルアップを設定してやるだけだ。ユーザー名とパスワードはcmnetをいれた。
電話番号はお約束の*99#である。

Solomon2.jpg

中国の電脳市場はまるで10年前の香港のように熱いぜ!!

TJ

コメント

  1. これ、いいですね!!。
    私は普段はBluetoothでPDA/PCと携帯(T610)をつなげていますが、こういう手もあるんですね。思わず欲しくなりました。うーーん、中国、香港は熱い!ですね。

  2. Solomon GPRS USBモデム

    おお、こんなのも(亜洲モバイル人柱隊)あるんですね!!。今までGPRSモデムはPCカードタイプのものしか見たことがなかったし値段も日本円で3万円とかしていた。手元に置いておきたい一品である。SPECなどはココで確認できます。

  3. TJ より:

    siam_breeze@Thailand 様
    これいいですよね~
    中国は月額200元でGPRS使い放題なんですね。それとSIMカードを複製するキットがあるのですが、(白SIMに書き写すことが出来る。)これで同じ電話番号を持つ2枚のSIMを作り、一枚をSolomonに、もう一枚をメインの携帯に入れます。どうやらGPRSとGSMは別モンのようなので両方同時に使えます。これって違法なのかもしれません。ということで内緒でお願いします。
    TJ

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