幸せになれるTreo600と、幸せになれるかもしれないType-U

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さるぞうさんのTreo600のレビューを読ませて頂いた。
新たなTipsをいくつか知り、「へぇ~そんなことが出来たんだ」と思ったとき、Type-Uとの決定的な違いがわかったような気がした。

Treo600はそのよくできたインターフェイスのお陰で、すぐに使えるようになる。使っているうちに、「これもうちょっと簡単に出来ないのかな?」あるいは「これってちょっと不便だな?」と思えるところには、ほぼ間違いなくそれが解決できるTipsが用意されている。さるぞうさんがレビューの中で触れられているメールのTipsがそれだし、他にも
ボイスメッセージ(留守番電話サービス)に電話をかけたときに、
音声ガイダンスに従ってダイアルトーンの入力(【メッセージを削除する場合は3を押して下さい】というアレです)が必要になったときに画面にDialPadが表示出来る。

ボイスメッセージに電話をかけているときのスクリーン
dialpad1.gif

上図の赤で囲んだボタンを押すと表示されるダイアルパッド
dialpad10000.gif

ところがType-Uを使っていて、このような「おっ!やるねぇ」と思ったためしがない。
逆に、こういったTipsがないから、それを克服するために努力することになる。
これまでこのBlogに書いてきた各種ソフト・ハードキーボードを探すというのはまさに、本体にキーボードがないことや、NextTextというソフトキーボードの使いにくさを克服するTipsを自分で見つけ出す旅だ。(例えばNextTextの代わりにTrail Soft Keyboard が標準装備されていたらここまで思わなかっただろう。)

この違いを分かりやすくいえば、整備されたハイキングコースを歩きながら美しい景色を眺める的なTreo600と、富士山の五合目から上を登る的なType-Uといったところだろうか。ちょっと大げさすぎるか・・・

Handspring社(現PalmOne社)は何度も何度も自分達でハイキングコースを歩き、危険なところを舗装し、急な坂には手すりをつけるといった整備をしている。このコースを歩く人は必ず快適にハイキングが楽しめ、美しい景色を眺めることが出来るようになっているのだ。

ソニーは、「これだけの装備があれば、きっと富士山に登れますよ!」といっている。もちろんソニーから与えられたモノだけでは登れないから自分でもしっかりと装備する。それでもなお登れるかどうかはわからない。
このような状況を楽しめる人もいるし、最終的に登れたときの感激はひとしおだとも思う。だがしかし一般的にこのような状況を楽しめる人は少ない。(私は数少ないそういったユーザである。)

Type-Uを使うとき、開発者の方々は、いったいどういうユーザ、どういう使い方を想定して作ったのだろうと考えてしまう。その想定したユーザを念頭に置いて、自分たちが本当に使ってみたのだろうか。

普通の人が幸せを感じるのは、ハイキングコースから、きれいな夕日が見えたときなのだ。

TJ

コメント

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