写真って言うのはシャッターを押せば撮れると思っていた。

Myanmar旅行に大いばりでD800Eと50mm24mmの2本のレンズを持って行った。兎に角シャッタ−押せば、全部カメラがやってくれる。
カメラが、ややっこしい計算して、きちんと絞りとかISOの数字を合わせてくれるのだ。実は、カメラ撮影「命」の人が聞いたら卒倒するような使い方でD800Eを使っていたのだ。多分、「お前なんか、D800E使う資格無し!」とか書かれそうだ。良いんだよ、素人っていうのは、形から入るものなんだよ。D800Eをかまえると、顔付きまで、カメラマンになりきるんだ。それが、このくそ高いカメラを購入したユーザーに許される至福の時なのだ。自己陶酔なんだよ。

レンズは、交換しなきゃならないのは、良く解る。面倒なのである。センサーとかにゴミが付いたりするから、あまりカメラからレンズ外すのは嫌だ。だから、ズームレンズを付けておけば便利じゃないかと思っていた。周りの皆さんは、「単焦点、単焦点」と念仏を唱えるように「単焦点レンズ」を勧めてくるのだ。高いし、不便なレンズを「何でだろう?」と思った。f値ってなによ〜てなもんだった。

二日目の夜は、現地の写真のプロの方の指導が始まった。Baganの撮影スポットへ連れていって貰った。写真家の方の名前は、Bagan Mao Mao氏。その時点での彼のカメラはD700を所有していた。私の「D800E」を見て、Mao Mao氏は、私を相当な「カメラマン」と勘違いし満面の笑みで迎えられた。D700もD800Eも似たようなインターフェースである。当然、レンズも同じ物が使える。Mao Mao氏の指導は、当然、私一人に偏る事になった。因みに、Mao Mao氏の指導料金は、人柱隊+1の四人で割勘であった。非情に不公平なんだが、何時も割勘負けしている私は、一人喜んだのだ。Mao Mao氏の質問は、「それでレンズは?」
「24mmと50mmの2本」を持って来た。(持っているレンズ全部だが、見栄張って、今回は2本持って来たと答えた。D700で使っているMao Mao氏所蔵のレンズを全部持って来てくれて、14-24mm,70-200mmを借用した。

Golden Child

Nikon D800E AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G
ISO 100 125mm f/11 1/60

この旅行を終えて、Bagan Mao Mao氏の影響を受けて、レンズを購入した。14mm 24mm 70-200mm の3本である。レンズっていうのは、カメラと同じ位、金がかかると思い始めた。この頃は、レンズ沼などという言葉は我が辞書に無かったのだ。