「Stay hungry, stay foolish.(ハングリーであれ。馬鹿であれ。)」
Posted by toji on 30th 9月 2005
報告者:TJ
アップルコンピュータの創設者の一人で、現CEOのスティーブ・ジョブズが米国スタンフォードの卒業生に贈った言葉が最近話題になっている。
最初に知ったのは中村正三郎さんのブログ Hot Corner だった。
その後、面識は無いものの中学の大先輩ということがご縁でマイミクに加えていただいたドリアンさんのブログ 天網快快でも取り上げておられ、非常に興味深く読ませていただいた。
かなり長いが、非常に示唆に富むいい話なので、読んでない方は是非とも読んでほしい。
アップルコンピュータ創立
CEOのスティーブ・ジョブス氏のスタンフォード大学卒業祝賀スピーチ
私が香港に来た1993年、日本の一部マニアは、IBM DOS/Vという黒船の出現に興奮していた。
コンピュータ雑誌は こぞって香港でのコンピュータ購入体験記やHow to buy、ショップの紹介などをやっていた。
そんな中、28歳の世間知らずの男が単身香港に乗り込みIBM互換機(当時はこういっていた)を購入した。これはきっと面白いことになる!
と信じ、なんとかこれで金儲けできないものか?と妄想を膨らませた。そのころ最も濃い記事を掲載していたDOS/Vマガジンと技術評論社の
「ざべ・The Basic」をバイブルにしていた男は果敢にも、ざべ誌に連載を持っていた香港在住のライターを尋ねた。
お会いしたライターの本業はPCを愛するビジネスマン。28歳の世間知らずは、ビジネスマンの巧みな話術とスケールに圧倒され、
彼の元で働かせてもらうことにした。その当時の香港には多くのPCマニアがいた。
なんといっても世界で最速のPCが最安値で購入できる街なのである。そして香港に住みだした直後、
そんな多くのマニアを束ねていた米国大企業の香港支社長にも出会い多くの刺激をもらった。
それからはや12年。そのビジネスマンはアクセスバスター、香港支社長はYKK、
世間知らずの男はTJと名乗って本業そっちのけで人柱隊をやっている。
そんな人柱隊とお付き合いいただいているAsukalさん、reveilさん、まだお目にかかったことはないが、Muni62さん、じぃさん、など多くの方々が分業し、協力し、
取り組んでいる
PocketPC初の3GマシンであるUniversalの日本語化。
BlueAngelなどの英語マシンを日本語化、中国語化する技術では第一人者であり、かつそれを誰にでも(マニアでなくても)
使えるようにした偉大なるAsukalさんをもってしてもUniversalの日本語化は難しそうである。彼らは睡眠時間を削り、
本業に影響が出ないように時間を調整し、日本語化にまい進している。ヌルズが書き換えられないというなら、
その横たわるヌルズという岩を回避する手段を考え、なんとか日本語が使えるマシンにしようとする努力と忍耐力そして工夫。
その強い精神をキープし続ける原動力はこのUniversalを日本語で思う存分使いたいというハングリー精神と、出来ないのでは?
とか出来なかったら?という迷いを、ちょっと横において突き進むモバイル馬鹿精神だろう。
ジョブズのいうStay hungry stay foolishってきっとこういうことだと思うのだ。
みんなを眺めながら、俺は?と自問する。93年の俺は間違いなくハングリーで馬鹿野郎だった。
当時勤務していた電機メーカの人事担当者に退職の挨拶をしたときに 「いまさらコンピュータか?」といわれたことが今でも忘れられない。
それは馬鹿にされたことが忘れられないということではなく、
その頃は世の中の大半の人が日本のコンピュータ業界はNECと富士通など大手が独占し、既に成熟期に差し掛かった産業だと思っていたのだ。
(蛇足だが、私が勤めていた会社もその頃にPC製造販売から撤退した。)DOS/V機、
IBM互換機が日本のコンピュータ業界に影響を与えるなんて思っていたのはほんの一部の人だけだった。
世の中がよくわかっていない28歳は、わかっていないからこそ退職できたのだ。
もちろん今でも何かが成し遂げられたなんて思い上がっているわけではない。でもなんとか飯が食えるようになった今、
空腹感をもっていない自分を感じている。
「今の知識と経験を持ったまま昔に戻れたら」 と人はいう。 もし本当にそうなったら私は香港にいないのではないか?
いまの私は28歳の私に「そんな無謀なことは止めなさい、いまの安定した人生を送ったほうがいいに決まっている」
といってしまうのではないか?大人になる、分別をもつ、そうなってしまったから出来なくなってしまうことってたくさんあるんだと思う。
ジョブズが卒業生に贈った言葉とUniversalを日本語化する男たちをみて、もう一度自分を考え直すチャンスをもらったTJである。
最後にAsukal語録を一つ。
あまり寝ていないというAsukalさんに、もう少しのんびりやったら良いのでは?と声をかけたら、「Himalaya改–さるまーた号でWM5のヌルズ書き換えが成功したという私の記事を読んでUniversalを購入した人がいると思うんですよね。
その人たちへの責任を感じているんです。」といった後、「でも好きだから楽しいんですけどね・・」
とサラリといってのけるAsukalさんに心の底からモバイル馬鹿野郎魂を感じた。
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