亜洲モバイル人柱隊

ここでは香港在住・日本人3人がもてる技術と知識と資金をフルに投入し少しでも快適なモバイル環境構築を目指して日々奮闘する様を紹介する。

Archive for 11月, 2004

番外編、GT500

Posted by ykk on 17th 11月 2004

報告者:YKK

ありゃー、TJに隊員の恥部を暴露されてしまい焦っている。この今から38年も前、当時18歳の時のGT500購入事件だが、これで隊員の人生が大狂い、現在に至っているのである。何しろ明日の飯代にもこまるのに有り金を全部はたいてしまったのだった。

そこでモバイル人柱隊の番外編としてこのGT500なるものを少し紹介しよう。読者の中には全く興味が無い方もおられるだろうが、この事件が語られるのはこれが最初にして最後なので、しばしのお付き合い。車も確実にモバイルなのだ。

そもそもCarol Shelbyなるおじさんが60年代の前半に登場した。この人、当時無謀にもルマンに代表されるEndurance RaceのGT部門(規定の生産数に達した生産車)に常勝フェラーリ250GTを向こうに回し挑戦を開始したのだ。Cobra Coupeと呼ばれた車がそれだが60年代中頃にはフェラーリを押さえ何と勝ってしまった。その後Fordの傘下に入りPrototype部門でもフェラーリを押さえたFord GT40 / Mark II / Mark IVの原型となった。

Cobra_Coupe.jpg

1964年に発売され爆発的なヒットとなったFord Mustang、この車の特別車種としてShelby GT350 / GT500が少数ながらShelbyの名を冠し生産販売されるに至る。GT350には4.7リッター、GT500には7リッターのV8エンジンを搭載し、ボディーも基本はMustangのそれだがボンネット、トランクリッドなどグラスファイバーに置き換えられ軽量化が図られ当時はほとんど無かったエアロパーツも組み込まれ精悍な外観に仕上げられていた。1965年に最初のMustangボディーに4.7リッターのエンジンを搭載した初期のGT350が現れ、1967年に2代目Mustangのボディー、1970年に3代目(確かこの年のモデルで生産中止)と続いたが、2,050台生産された1967年モデルが今でも最良との評価があり現在でも一番高価な値で取引されているようだ。

GT500_5A.jpg

上記の写真は隊員の購入したGT500と色も全て購入した時と同一そのまんまである。見ると分かるように室内にはロールバーまで付いており4点式シートベルトも標準装備だった。現在のWEB上の紹介文には3速オートマチックとあるが、当然隊員が購入したのは4速マニュアル仕様である。隊員は第1号車から今に至るまで自分で購入した車にはオートマチックという選択肢は無かったし、今後も絶対に無いのだ。そもそもいくら進歩したと言われてもオートマチック車なんてのは車じゃないと思っている。色は違うが他の角度から見た写真も見てほしい。

GT500_2A.jpg

GT500_1A.jpg

エンジンの外観はというと、

GT500_4.jpg

この1967年モデルのみHollyの4バレルキャブが2連装されており、その出っ張りを収めるためにグラスファイバー製のボンネットには張り出しがエアースクープとして設けられ空気のラム効果を生んでいた。ものすごいガソリン食いで元々のMustangの小さいボディー、小さいガソリンタンクとあいまって、ひとたびアクセル全開にするとガソリンゲージが見る見る減って行くのが分かるのだ!現在のガソリン価格は当時の数倍!今じゃそれこそアクセルひと踏みいくらの世界!当時も自分の腹より車の腹を常時満たしていた。

それと最大の問題としてスパークプラグの交換が出来ないのだった。エンジンが巨大過ぎてスパークプラグに手が届かないのだ。交換する際にはカムカバー、ヘッドを取りはずか、エンジン自体を吊り上げるしか方法が無く、大掛かりなそしてなにより高価な作業となってしまった。

PDAもそうだが、こういう車も買っただけでは満足しない。なんだかんだとカスタマイズに精を出すことになる。隊員のやった事はまず4速マニュアルトランスミッションのリンケージの交換だ。標準のリンケージは何となくグニャグニャしていて硬性がない。この世界にはHurstというカリスマブランドで今でもマニアの垂涎の的の製品があり、アルバイト代を一月分つぎ込み交換した。

Hurst_Shifter.jpg

シフトノブも同じくHurst製のアルミの削り出しで右手にすっぽりと納まるT-Barに交換。

TBar_Knob.jpg

これでシフトの際にカチカチとすばやく決まり、同時に交換したHeel & Toeのやりやすいこれもアルミの削りだしのブレーキ、クラッチ、アクセルペダルとあいまり快感を覚えるようになった。次はタイアとホイールだ、当時は現在のようにロープロファイルのストリートタイアなんて存在せず、かっこよく見せる為には本物のレーシングタイアにこれもレーシング用のマグネシュームホイールにはかせるしかなかった。勿論ストリートを走るのだからスリックはダメでレイン用だ。レーシング用はタイアもホイールも片手で持てるほど軽く、バネ下重量の軽減とも相まってハンドリングに良い影響を与える。ところが軽い反面非常に特に側面が弱く、ストリートを走る際には細心の注意が必要、隊員など、ちょっと悪路が先に見えたりしたら後続の車の事なんて完全無視して止まって回れ右してしまったものだ。

サスペンションは強化されているとは言えMustangの板バネ吊りの固定アクスルという超古典仕様。トルクバー、LSDを装着、ダンパーもストロークが長くアクスルの暴れを吸収する物に交換して何とかさまになったが、圧巻は何と言っても、どの回転域からでも発生するバカみたいな強力なトルクだ、3速にシフトアップしてもスピンを起こすほどで、1速で最大トルクを発生する3千回転あたりでクラッチを繋ぎアクセル全開にしようものならホイールスピンで全く前に進まず下記の写真のようになる、これは車が燃えているのではなくホイールスピンを起こしたタイアが発生している煙なのだ。アクセル一踏みで瞬時に顔が真上を向くあの加速G、今でも鮮烈にこの体が覚えている。ただこれをやると一発でタイアがおしゃかになる。

Wheel_Spin.jpg

更にExhaust Header、日本で言われる「タコ足マニホールド」と排気効率の良いマフラーの装着。これを付けると馬力アップもそうだが、アクセルをふかす際に排気音が等長の排気管に共鳴してフェラーリの12気筒には負けるが、まことに心地よい正に宝石のような響きを奏でる。

comp_headerA.jpg

Muffler.jpg

白のボディーカラーに二本の太いブルーのストライプ、レーシングタイアを履き、学校を始め週末にはSCCA主催のサーキットへとそこらじゅう流していたので目立たない方がおかしい。羨望の的になり、ピノキオの鼻、得意の絶頂、いい気になっていたのだった。

人間、分相応の事をしないと必ず天罰、報いが来るもんで、結末はと言うとニコラス・ケージ主演の映画「60セカンド」そのまんま、2年ばかり乗った最後は見るも無残な姿となってしまった。そうなのだ、あの映画の最後に出るEleanorがGT500なのだ。現代のタイア、ホイール、エアロパーツを装備しているがあれこそ67年式GT500そのもの。パトカーと追いかけっこしてボロボロになったやつではなく、最後のシーンでニコラス・ケージが仲間からプレゼントされるほとんど入れ物だけのGT500が隊員が追いかけっこをした訳ではなく盗まれてしまった隊員のGT500の最後の姿だった。この映画を見て涙を流したもんだ。

ただおりた保険金で、一時は真剣に考えた首吊り自殺もせずに何とか学業を終えられたのだからやはり人生捨てたもんじゃない。

無理な背伸び、分不相応な事をしてはいけないという人生の典型的な見本だった。そんでもって今はと言うとTJの指摘通り、このあたりが分相応と、せっせとPDAを買いあさっているのだった。

最後にこのGT500、コレクターズアイテムとして健在だ。相場を調べたらUSドルで5万程度から、そしてEleanorの様に非常に良く整備、ドレスアップされた物だと10万は軽く超える値段が付いている。隊員のGT500も健在だったら、、、、いや、考えない事にしよう。

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XDA IIs はBMWの香り

Posted by toji on 16th 11月 2004

報告者:TJ

人柱隊のメンバーは全員車好きである。しかしそれぞれに好みが違う。バスターはIBMシンクパッド同様、質実剛健のメルセデス派。SEC500という5リッターの2ドアスポーツクーペ(しかして4人乗り)に乗っている。私TJはアップルのCEOスティーブジョブズと好みが似ているのか(洗脳されているのかもしれない)、パワーブックをこよなく愛し、車もジョブズ同様BMWにのり、(ジョブズのBMWの車種は知らないが、私は730iである。)XDA IIsに出会うまでは彼も愛用しているTreo600を使っていた。
YKK師匠は、香港でこそ車に乗っていないが、元レーサなんである。速くなければ車ではない!といい続け、わたしのBMWなどは車ではないといっているのである。1967年、アメリカに住んでいた18歳のときに、日本に帰任することになった親父さんからもらった4年間の学費と生活費のほぼすべてを一瞬で使ってシェルビーGT500を購入したという恐ろしい人なのである。このシェルビーGT500は映画60セカンズでも登場する知る人ぞ知るスピード狂のためのクルマである。37年前に6000米ドルしたとのことであるから、当時のレートで216万円。現在の値段では1000万円はくだらないであろう。
最近のエントリーにも、物欲が爆発しているようなことを書いておられるが、YKK師匠の物欲は18歳でピーク、弾けまくっていたのである。いまはもうすっかり落ち着いていてこの程度なのである。このあたりに関しては、詳細を話して下さるでしょう。>師匠!!

さて相当横道に逸れたが、XDA IIs に話を戻そう。
「XDA IIsはさすがヨーロッパで評価され鍛えられたデザイン・テイストではないか?」これはGSM研究家として名高い香港@山根さんの第一印象である。そしてそのお言葉を頂戴した瞬間、何故に愛していたTreo600をサブ機としてまでも、XDAにはまっていったかが分かった!そう、とにかく美しいのである。黒とガンメタリックの見事な調和は、これまでのPDAデザインのどれとも違う美しさを持つ。またその質感も相当に高い。ドイツ・アウトバーンで鍛えられたBMWのそれと同じ美しさなのである。

XDAIIs.jpg

黄昏時、林立するビルのあいだに立ち、すっとキーボードを引きだす。控えめに蒼く光るキーボード・バックライト。手早くキータイプし次のアポを確かめる。こんなシチュエーションを想像したらもう、Treo600は色あせてしまうのである。私はホイチョイ・プロダクションの見栄講座で育った世代であり、見栄張りこそ人生というのが染みついている悲しい男なのである。だらだらと書いているうちに意味がさっぱり分からなくなってきてしまったのでこの辺で話を切り替えよう。

XDA IIs と Treo600との比較

XDA IIs の機能に関してはWiFi、Bluetooth、キーボード内蔵となんでも来い!という仕様であるから最強だと思う。
さてそれでは使い勝手はいいのか?というと、これは難しい。XDAを使って感じるのは、Treo600の携帯電話としての使いやすさである。
Treo600は携帯電話としての機能を拡張したところでPalmをうまーく取り込んでいるという印象。決してPalmが拡張して電話機能を取り込んだわけではないのである。それ故、キーボードはスライド式ではなく、必然として表に出ているのであろうし、片手で持ち、親指で操作することを想定すると、大きさ(横幅)もアレが限度なんだろう。

これに対するXDA。キーボードは伸縮型で本体から飛び出してくる構造であり、かなり大きいので、両手で持たなければならないという場面が頻繁にある。これはつまり、電話をかけるという機能を一義的なモノととらえていない証拠であろう。その代わり、メールの読み書き、動画を見る、音楽を聴くといった作業になると、これはもう圧倒的にXDA IIs が優れている。もちろんTreo600に各種ソフトを入れれば出来るのだが、XDAは最初から使えるという部分がよいし、画面の大きさや解像度が、コンテンツをリッチにしている。

携帯電話とPDAの融合したこれら二つの製品は、「出来ること」という意味では似たものとなっているが、製品としての使い勝手や性格はかなり異なるわけだ。
正直言って電話をかけるという部分に関しては、Treo600の圧倒的な勝利である。XDA IIs で電話を使うといまでもちょっとストレスを感じてしまう。でも美しさ故に許せてしまう。ああ悩ましい。

まあ当面は二台体制で行こうではないか。どうせ真打ちTreo650は来年3月なんだから

と思っていたら、いまうちの購買担当が

「TJさん!いまPalmOneの香港事務所に電話したら、Treo650をクリスマス前に発売するんだって!」

ガーン!!Treo650買うお金がアリマセン・・・・・

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今更Clie?

Posted by ykk on 12th 11月 2004

報告者: YKK

このところ迷える羊は迷ってる時間は数分というペースで色々と買いあさっている。まずはV3、次はiPAQ h4100(これは実際には購入した訳ではないがおまけでも結局コストはかかってる)。そして今回SonyのClieTH55を買ってしまったのだ。

ClieTH55.jpg

何でまたClie?実は普通の日本で売っているモデルではないのだ。UKバージョンで日本仕様とかUS仕様にはないBluetoothが付いているのだ。WiFiとBluetoothと両方付いているのはこのUK仕様しかない。

日本で売っているモデルは上部のSONYのロゴの下に Power Rec “ “ WLAN とそれぞれが起動している際に点灯するランプがあるのだが Rec to WLANの間が抜けていて何となく間が抜けてる。このUKモデルには “ “の所にちゃんとBluetooth が入っており使用時にはブルーの色で点滅して格好がええのだ。やはりNokiaに代表されるようにヨーロッパ製の携帯電話にはBluetoothが付いているように、それを利用すべくヨーロッパでのPDAにもちゃんとBluetoothが付いているのだ。

Treo600を売却してしまいPalm機が古いClieのNR70Vしかなくなってしまった。何だかんだと言ってもPalmが無いと落ち着かない。それで色々物色していたが日本で発売されるモデルはまずBluetoothが無い、これは電話機能のないPDAにとっては必要不可欠だが変にPHS通信カードが普及してしまった日本ではBluetoothは必要ない機能として切り捨てられた感がある。でも日本ではこのTH55なんか「ワイヤレスLAN機能を内蔵。2.4GHz帯のワイヤレスLAN環境のあるオフィスや自宅、駅、カフェ*などのアクセスポイントからアクセスできます」と宣伝してるが、アクセスポイントが無い所でアクセスしたい時はどうするの?PoketPCならCFのPHS通信カードが使えるがTH55にはCFスロットが無い。何かSONYはメモリースティックをはじめおかしくないか?

やはりPHS通信カードなんかは世界に関係なく独自に何でもやってしまうという日本の文化の典型だろう。唯一Bluetoothが付いてるがバッテリーの問題も含めて今更の感があるUX50でもないのでこまっていたら、このTH55UK仕様が目に付き数分の迷える羊を演じた後即購入した。注文して翌日にはもう配達されてきた。

早速山田さんのJ-OSを入れて日本語の入力、表示を可能にした、感謝!!Sony独自のClieOrganizerという手書き感覚の機能は何となく便利そうだがまだどうやって使うのか良く分からない。

次は通信、ネットに繋がらないPDAなんて物はPDAでは無い。WiFiはその環境下にあればいとも簡単に接続出来てしまうが、現実は日本を含めWiFiが使えないケースの方が圧倒的に多いのだ。そこはやはりホットスポットなんか関係無いBluetooth接続の携帯電話経由のGPRS接続となる。PocketPCと出来たので当然出来るだろうとV3経由を試した。ところがまったくダメ!そもそもこのSONY流PalmであるTH55の設定自体が本家のT3あたりのそれと微妙に違うのだ。

それでとにもかくにも繋がらなければ始まらない!当座はV3は諦めて選択肢として既にTH55の設定に入っているEricssonのT610というモデルを中古で購入することにして山根さんに無理をお願いして一緒について行ってもらい最低限のQCチェックをしてもらった。T610が適度な物がなくたぶん同じだろうと思いもう少し新しいT630というモデルをHK$1,280で購入した。

ところが既に入っているT610のドライバーを使用してもモデルが違うとのメッセージが出て接続出来ない。このままではT630が無駄になってしまう!

どうも色々と試してみると問題はTH55側にあるようだ。経由する携帯電話によりドライバーファイルが存在するようで、Connectionの設定でどのモデル(ドライバーファイル)を使うのかを選択するようになっている。内容を見てみるとモデムの初期化コマンドのようだ。PocketPCの時に使用した物とはまったく異なる。Palm用のそんなドライバーファイルなんて聞いた事もなく結局ネットで探しまくったあげくここにそれらしいのを見つけた。そこには古いモデルのドライバーしか見当たらなかったが思うに最近のモデルとかはドライバー自体が必要無いのか古い物を使っても問題無いのかだろう。ままよと上記からMotorola V66用と Standard GSM Phone 用のドライバーをダウンロードしてTH55にインストールして使ってみた。MotorolaV66を選択したV3経由も試したがダメ。Standard GSM Phone用はバッチリT630経由で接続出来た。ちなみにこのドライバーを使ってもV3経由ではダメだったが、何はともあれ目出度し、目出度し。

これで隊員のドラエモンバッグには

IBM ThinkPad X31
Zaurus SL-C760 + AudioVox GPRS Card
iPAQ h4100 + V3
Clie TH55 + Ericsson T630

と3種類のモバイル環境(SIMカード3枚!)更に上記のアクセサリー一式が入るようになり重量もゆうに10KGも超えてしまう。それにしても世に存在するメジャーなPDA3種類を全部を常に背中にしょってるって事はそれだけで満足感がある。でもこれってかなり異常だね。

それでもってかるーいV3で電話を掛けて受けて、「うん、これは小さくて軽くてええわ」と一人悦にいっているのだ。

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