番外編 俺に取って、犬を飼うという事

報告者:アクセスバスター

巷では、iPhone4の白が出たと大騒ぎである。山根博士も、早速白を入手したそうだ。既に三台も黒を持っているので、今回はパスだなぁ〜!そう言えば、iPad2も白だった。我が家の犬も白いのだ。という事で、白つながりで、今日は番外編で、犬の事を書きたい。

幼少の頃、黒い犬をオヤジが連れ帰り、ペロと名付けた。私は、兄弟が出来たようにはしゃいだ。ペロは、残念ながら、すぐに死んでしまう。猫いらずを食べてしまったのが原因だ。しばらくして、近くの肉屋さんでスピッツが沢山子供を生んだのでそのなかから、良く飛び跳ねるので「ポン子」という名前がついていた。こいつは14歳で老衰死するまで生きてくれた。毎朝、下北沢の細長い路地を通って学校に行くのだが、学校から帰ると、そこに必ずいて迎えてくれる。これが十年以上続くと、当然の風景になる。ある日これが無くなったその寂しさには本当に落ち込む。涙がとまらない。いつも、その犬の事を考えてしまう。

長男が犬を飼い始めたのは、2005年の夏だった。手のひらにのるような小さい犬を連れて、よく遊びに来た。元来の犬好きの私は、可愛がった。ポメラニアンという種類と聞いていたが、ポメには無いという「牙」があるので、「日本スピッツだよね」と思っていた。去年から、子犬が我が家で生活する事になった。犬は面倒である。水、食事、小便、大便、散歩、お風呂とか手間がかかる。早く、長男が犬を連れて住める家に引っ越して欲しいと常々思っていた。

私は子だくさんである。二度の結婚で合計6人の子供に恵まれた。現在、長男、次男はそれぞれ独立して香港で仕事を持ち生活している。三男、四男は、カナダで大学に通っている。再婚した女房との間に、一男と一女を授かり、現在、嫁さんと二人の子供は、フィリピンセブ島に住んでいる。長年の夢であった、海岸に住むという事で、セブ島に、隠れ家を得る。

私の仕事は華南での工場の運営システム設計、政府との折衝等が主な生業である。と言う事で、香港に住んでいたのだが、三男、四男のカナダ留学、嫁さんと五男長女のフィリピン別居、私一人が香港に住んでいたのだ。実際の業務は東莞にある工場で起こるトラブル処理がメインであり、週の大半を東莞の賃貸アパートで過ごしていた。

香港の自宅は、お手伝いさんと長男の飼い犬である、キビ。何しろ、6人の子供、嫁さん、手伝いさん2名と十人が過ごせる住宅だ。その広さに手伝い(さすがに一人だ)と犬一匹というのは、どう考えても非合理で無駄と、自宅を売却した。嫁さんと五男、長女が快適にすめるような家をフィリピンに購入する資金を得たのだ。

その時は来た。白いポメラニアン、「キビ」という名前の子犬ともお別れになった。香港に住む家が無くなって、香港で借家も考えたが、ひとまず中国の東莞のアパートで一人暮らしを始めたのだ。

所が、快適なはずの一人暮らしだが、どうも、犬が夢に出てくる。うーん、困った。犬なら何でも良いというのではない。そう、「キビ」が恋しいのである。面倒で、臭い犬なんだが、そいつが、無性に気になる。中国にキビを連れてこれないか?と思ったのだ。

香港から、犬を連れて中国へ連れて行くという事は、思ったより難しくなかった。調べればすぐわかる事だ。私は、二種類の書類、予防注射の証明書、「検験検疫証」と「免疫証」香港の漁農署の発行するものがあれば、手荷物扱いで、香港から中国へ連れてくることが出来る。そのまま、自宅に連れて行き、30日間自宅で隔離保管すれば良い。まぁ、自宅だから犬も辛い思いしないで、過ごせるから、幸せである。日本の検疫を想像していて、動物が隔離されて可愛そうというイメージは払拭された。

長男に、お願いして、犬を譲って貰う事にした。長男も、業務が忙しく、渡す相手が父親であり、長男も、四六時中中国に来るので、譲るという意識より、預けるに近い状況かも知れない。

4月29日、昭和の日である。午後、キビを香港で受け取り、旺角から車で、落馬州へ向かう。香港のイミグレーションでは何も言われない。そのまま犬を連れて通過。税関で、犬を連れ出す旨話すと、検査を受けるように言われた。香港検疫の方がめちゃ親切に書類をチェックしてくれた。

香港を出て、中国に入国する。ここもイミグレーションでは質問もなにも無しで、税関へ。ここで、キビの入国の審査を行う。書類のみの審査で、書類はコピーを一部用意しておらず、それが理由で結構時間がかかった。費用は20元の請求があった。拍子抜けする程簡単に「キビ」は中国に入国する事が出来た。お陰で、結構、忙しいと文句を言いながら、犬の面倒を見る事ができるようになった。私は、なんというか、「わがままで、幸せな人生を送っているんだなぁ」と自覚している。(本当だよ!)

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昨夜、キビは、やっぱり、熟睡中に仰向けになった!

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白目になり、朝までぐっすり寝た!こういう表情に遭遇するから、犬を飼うことが止められない!

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男の子だ!

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コメント

  1. Asukal より:

    親分
    犬はいいですよね。
    私も(子供の時から)犬といつも一緒でした。
    最初は柴犬、いいですねぇ柴犬は。賢いので。
    行商に行くときもいつも4トントラックで一緒に2主観とか旅に連れて行き
    ベート弁、バッハ、ショパンと名前も名作曲家・・・
    なんとベトナムでも二匹も買う事になりました。

    犬はいいですよねぇ。女房のようにわがまま言ったり
    文句も無い・・・(苦笑

  2. accessbusters より:

    アスカル将軍
    犬は本当に私の味方です。例え、他の犬と表で遊んでから帰宅しても、笑顔で迎えてくれます。
    余計な詮索は全くしないですし、キュウリ(生)でも、真剣に喜んでくれます。我が儘は一切ありませんものね。
    今、セブなんですが、実は、TJが一昨日から来ておりまして、今日は、ホンダのオートバイを見に行きました。
    200ccのXR200というバイクにまたがりたかったのですが、何処にもありません。これで、がんがん走って、
    なんとか、アスカル将軍に追いつこうと思っています。でも、まだ、買っていませんけど・・・
    バスター

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