あの素晴らしい感動をもう一度! Final Cut Studio 3 をインストールして見た。

報告者:アクセスバスター

話はかなり前に遡る。「ペンティアム」という名前のプロセッサーがあった頃に遡る。この頃のビデオ編集の主流は、VCDである。VHSレベルの解像度で、あの頃は、とにかく、ビデオで撮影したものが、VCDのディスクに焼けたと言う事で喜んでいたのである。30分程度のビデオをレンダリングするにも、6時間とか途方もない時間がかかった。レンダリング開始ボタンをクリックして、床につくと、翌朝、自動再生で画像なり音声が再生される。音の大きさに驚いて起きるなんていう事もあった。ディスクを家庭のプレーヤーに挿入して、テレビから画像が出た時にはやっぱり、ある種の感動が身体を突き抜けるのだ。

その後、DVDが主流になる。そして、HD映像が撮影出来る、ビクターのハイビジョンカメラ「GR-HD1」の発売でハイビジョン映像の録画が可能になった。ところが、画像の録画は可能になったものの、ハイビジョン映像の編集は、バスターの手に届くような価格で販売された、ユーリードの「Media Studio Pro」の登場を待つまで出来なかった。それに、いくらハイビジョン映像が編集が出来ても、結局の所、保存はDVDに書き込む以外は方法がなかった。あの、VCDムービー完成の興奮の再来をハイビジョン映像を味わうには、更に、BluRayディスクライター、オーサリングツールの登場を待たなければならなかった。

また、編集する解像度が上がるに従って、2007年に最後のIBM ThinkPadと呼ばれた「 T60p」(Windows XP)+ ユーリード社の「Media Studio Pro」でも、編集中、頻繁に落ちてしまった。ちょっとしたムービーを作るにも、何故かすっきり感のない日々が続くのであった。

「騙されたと思って、MacのiMovieを使ってみたら?」との人柱隊TJ氏のアドバイス+猛烈なる背中プッシュを受け、MacBookを12月31日大晦日(2006年)に購入した。付属されている「iMovie」で簡単に作った映像がびっくりする程、美しくできあがった事が嬉しく、狂喜してしまった。こうなったら、是非、泣く子も黙るという噂の「Final Cut Pro」を使ってみたくなったのである。

「もう、バスターは夢中になると歯止めが効かない!やめた方がいいですよ、FinalCutProっていうのは、モンスターなんですよ、iMovieとは違いますから。どうなっても知りませんよ!」と引き留めるTJ殿を、「止めて下さるな、行かねばならぬ!」とバスターは、Final Cut Studioを購入にMac Shopへ飛び込んだ。

MacBook購入後、7日目で、Macの販売店へ行くと、「Final Cut Pro」は「MacBookPro」で無ければインストール出来ないという旨の説明を受けた。MacBookPro17”とFinal Cut Studioを両方購入すると、その当時の香港ドルでHK$35,000.00程度かかる。少し迷ったが、MacBookPro17”+Final Cut Studio2を購入した。その時の店員さんは、「大丈夫ですよ、きっと使いこなせる様になります。」(覚えているよな!Iv君)

さすがに、一週間でコンピューターを買い換えるのは、あまりに衝撃的であり、今までこんな事は無かったのだ。それ程、最初のVCDの感激が頭に残っていて、それを、再度味わいたかったのだ。

その後、I/Oデータ発売のBluRayディスクライターが登場した。バスターは2008年7月頃購入した。これを使ってMacBookProで編集した720pのムービーを作成し、BluRayディスクに書き込んでみた。そして、再生。確かに、画質の向上は見られる。だが、あのVCDの感激にはほど遠い感激でしかなかったのだ。つまり、それほどの感激っていうのがなかったのだ。

更に月日は流れ、OSXの決定版である「Snowlepard」が出た。これ自体が同じハードウエアを用いても、作動速度が上昇するとの事で凄い事件には違いない。しかし、バスターにとっての事件は、それに対応する「Final Cut Studio3」が2009年11月に発売された言う事だ。このバージョンアップは、色々なメリットがあるのだろう。バスターに取っての、エポックな事件は、「今まで出来ていなかった事」が出来るという事である。それは、「BluRayディスク」の作成である。今回のリビジョンアップで、この機能がネイティブで搭載された。

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更に、速度の上昇、編集安定したというような事が書かれている。これは使い込んでみるまでは何とも言えないが、アップルが言うのであるから、取りあえず信じて喜んでみる。更に、ビデオカメラも、GY-HM100を入手した。数年使った「ビクターGR-HD1の後継機」である。これで、720pから1080pへの動画の解像度もアップグレードできるはずである。

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旧型MacBookPro17”は、「QuadCorei7の乗った物がすぐ出る」(Iv君談)と言われ続けて、今日まで我慢してしまった。迷って、危うくiMac27”に行きそうになった。行った方方が良かったのだが、旺角の中古ショップに、MacBookProの15″格安HK$11,200.00とあった。なんと購入後、8日間というしろもの。OSはSnowLepardである。これは衝動買いした。i7が、のっかたものが出るまでの繋ぎマシンとしては良好なスペックだ。というか、これのスペックでも私には十分な気がする。

アセアセする気持ちを抑えて、この11月7日に家族で、オーシャンパークへ出かけた時のビデオを編集して見た。新しいMacBookProは、すかすかと動く、レンダリングはほとんど気がつかない内に終わっている。いよいよである、BleRayDiscを挿入して、「書き込む」のタブをクリックしたのだが、見慣れた「Compressor」の表示が無い。

通常、Final Cut Pro2では、「書き込む」から、「Compressor」を起動して、書き込むファイル、音声などを指定したのだが、Final Cut Pro3では、メニューの場所が変更されている。マニュアルを読むのは、こういう時、困った時以外は無いのだ。やっぱり、マニュアルはちゃんと読むべきと思った。結局、「共有」から、「Compuressor」を起動する。とっても簡単になっていて、BluRayDiscを作るという場所にチェックを入れると、ディスクに書き込む。チェックを入れないと、ファイルだけが作成されるという具合だ。これはDVD作成でも同じ操作方法である。

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Appleの30”モニターで編集後のファイルを再生して見ると、ご機嫌な画像が目の前に広がる。残念ながら、MacBookProには、BluRayPlayerが無い。Discは作れるが、再生出来ないのだ。早く、Playerを作って欲しいものである。早速、自宅に帰り、わくわくしながら、BluRayPlayer+Sharp亀山工場の誇る52″LCDTVに、スイッチを入れる。目の前に広がったのは、Appleの30”モニターでの画像を、そのまま52”に大きくして映し出されたのである。これは、久しぶりに、あの日の感動が蘇ってきた。この感動が欲しかったんだよ。

また、アップル、JVCにつぎ込んでしまった!

加藤一彦氏が先月17日にお亡くなりになった。彼のデビューは、帰ってきた酔っぱらいた。この曲は、バスターが、まだ、中学生の頃、リリースされた。「帰ってきた酔っぱらい」のレコードを何度も聞いた。今回、以前、ビデオ編集してそのVCDが完成した時の感動を近頃、感じていない自分が、Final Cut Studio 3で、もやもや感が吹っ切れ、自分自身が納得出来る画質が手に入った。その時、「あの素晴らしい愛をもう一度!」のフレーズが頭をよぎったのである。まさに、あの素晴らしい感動をもう一度であったのだ。氏の冥福を祈りたい。

バスター

コメント

  1. たっく より:

    こんにちわ!現在中国の高校に留学してるたっくです。
    将来バスターさんみたいに、中国、香港圏で仕事したいのですが、どんなお仕事をなさっているのでしょうか?

  2. AccessBusters より:

    たっく様

    こんばんは!たっくさんは、中国の高校に留学されているのですか!それは凄いですね。どんな、感じなんでしょうか?
    僕は、中国でプリンターの部品とか自動車の部品などを作っている工場を経営しております。平たく言えば、従業員が仕事をしやすい環境を
    作るのが僕の仕事です。なんか、回答になっていませんね。

    アクセスバスター

  3. たっく より:

    いえいえ、私は凄くないですよ。
    はぁ、経営ですか。そちらのほうが凄いですよ。
    僕もバスターさんみたいになれるよう頑張りたいです。
    中国でなにか通訳とか探してたら誘ってください。
    メールアドレスのせときました。
    お友達になれたら光栄です。

  4. AccessBusters より:

    たっく様

    なにも勉強しないで、ふらふらしていると、多分、経営社になれます。
    或いは、一生懸命勉強すると、まともな経営が出来る様になると思います。
    是非、がんばって、私の様にならないようにしてください。

    こちらこそお付き合い頂き光栄です。

    バスター

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