iPhoneで読書 (3)

報告者:YKK

さて縦書きでの読書だが、著作権が切れた過去の名作を片っ端から読むなら日本には「青空文庫」という宝の山があり何の問題も無くいたって簡単に読むことが出来る。iPhone用のアプリも多数存在する。

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どれを利用しても縦書きで快適に過去の名作文学を堪能出来る。隊員は上記の iBunkoを入れているがこのように表示される。

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ページ送り、戻りも簡単だ。青空文庫の全てにアクセス出来るので一生かかっても読み切れない程のコンテンツがある。では所有している過去に購入したコンテンツはどうしたらよいのだろうか?まずZaurus用のコンテンツは現在方法が無い。シャープの対応を望むがやる気があるように思えず残念ながら自然消滅かと思われる。ドットブック形式の場合は最近面倒だが方法がある事が分かった。まずはボイジャーからPC用のデスクトップアプリT-Timeをダウンロードして起動する。

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そしてドットブック形式のコンテンツを読み込む。

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まず最初に確認する事は丈夫メニューのファイルで「書き出し」が有効になっているかだ。

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この「書き出し」機能はコンテンツをページ毎にJPEGファイルに書き出してくれる機能の事で作者及び出版社によってはこの機能を使えなくしてあるコンテンツがある。主に電子本が出来た初期の頃のコンテンツはこの機能が使えないのが多い。最近の物はおおむね有効になっているようだ。

次にiPhone用に表示面積等を調整する必要がある。

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色々試行錯誤したが横480、縦640がiPhoneにはベストなようだ。

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このサイズで設定すると下記のようにサイズが変化する。

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次に表示の変更。選択肢の中に iPhoneが存在するが色々試行錯誤した結果ベストな選択は PDA(480X640)だ。

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するとこのようになる。この程度がiPhoneで見るには丁度良い大きさだ。あまり小さいと目が疲れる。

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最後に「書き出し」機能を使いページ数だけのJPEGファイルを書き出す。画面上部にページ数が表示されている。この場合1,824ページとなり1,824枚のJPEGファイルが書き出される。

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ここで注意するのは1,824枚のJPEGファイルが書き出されるフォルダーの場所を指定する事だけで後はそのままで「書き出し」ボタンを押せば書き出しを開始する。この作業は実行するPCの性能によるが現在のPCであれば枚数により数分から5、6分で終了する。

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指定したフォルダーに1,824枚のJPEGファイルが連番で書き出される。次にこの1,824枚のJPEGファイルを1個のZipファイルに纏める。纏めた後は1,824枚のJPEGファイルは削除してもかまわない。PC上で行う作業は以上。

もうお分かりかと思うが、iPhone側ではJPEGの写真を表示させるという訳だ。表示させるのに最適なアプリがコミックビューアーだ。定番は iComic。これを Apple Storeから購入しインストールしておく。起動すると

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そうですPCから iPhoneへはFTPプロトコルで転送する。上記の「FTPサーバを起動」を選択すると

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これが iPhoneのFTPサーバのパラメタ〜なのでPC側でFTPクライアントを起動し上記設定で接続し作成したZipファイルをアップロードする。勿論 iPhoneもPCも同一のLANに接続している必要があるから要注意。アップロードが完了したら「FTPサーバを停止」をタップしてメニューに戻り「ファイルを見る」をタップすると今アップロードしたファイルが表示される。

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タイトルをタップすると

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最初から読むなら「はじめから」、前回からの続きなら「しおりから」をタップするとコンテンツが表示される。

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上記T-Timeで作成したイメージと同じな事がわかるだろう。JPEGを表示してるのでiPhoneの特徴である指でつまんで拡大も縮小も出来る。設定により右開き、左開きが出来る。この種の小説は右開きだ。画面左下をタップする事によりページ送り、右下をタップでページ戻りとなる。

このT-Timeはドットブック形式とテキスト形式と両方のファイル形式を書き出してくれる。これで書き出しという作業が必要だがZaurus用を除き全てのコンテンツを iPhoneで縦書きで読めるようになった。

青空文庫用の iBunkoでも同様な事が出来るがどうもファイル名を日本語にすると文字化けしたりするので iComicを常用する事にした。今後 iPhone用のコンテンツも数多く出てくる事だろうが、既にドットブックなりテキストのコンテンツを所持されている方は是非試してほしい。

T-Timeでの表示の設定はあくまで隊員の老眼用なのでもっと細かい設定が好みなら自由に変更出来るので各種組み合わせを試すのも良いだろう。