SDHC利用のSSDを試す

相も変わらずSSDにばかり興味が行っている隊員である。最近のSSDは容量の増加、低価格化とユーザーにとっては願ってもかなってもの状態だがこれと言った面白い製品がなかった。

そこにPhotoFastからSDHCを6枚使用してRaid0で運用するSSDが発売され2ヶ月前くらいに速攻で購入した。

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外観はこのように真っ赤で見た目は期待を持たせる。やはり極めつきはSDHCを6枚使用するという事。それもRaid0で運用するのがみそである。この製品、SDHCは1枚から使用可能。しかしRaid0を構成するには最低2枚は挿す必要があり、枚数を増やす毎にスピードもアップする。現在入手可能のレベル6の最大容量SDHCは32GBなので6枚で192GBのSSDが出来上がる。同じ型番、同容量の物が要求されるので注意が必要。

このCR-9000だがSDHC抜きで販売されており価格は約9千円だった。SDHCだが容量によって当然値段が違う。隊員は同じPhotoFaxtブランドの16GBのレベル6を6枚使用した。

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合計で96GBの容量となる。しかし16GBのレベル6のSDHC6枚で約42,000円、CF-9000と込みで5万円強となり現在の通常のSSDに比較して決して安くは無い。さていよいよインストールだが、X61sのLenovoの15周年モデルを使用した。形状は普通の2.5インチのHDDと同じなのでただリプレースするだけである。パワーONで即認識してOSのインストールも全く問題無く終了した。

いよいよベンチマークだが、お決まりの CrystalDiskMarkを使用。

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CrystalDiskMark 1.0 (C) 2007 hiyohiyo

Crystal Dew World : http://crystalmark.info/

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Sequential Read : 98.705 MB/s

Sequential Write : 43.031 MB/s

Random Read 512KB : 85.067 MB/s

Random Write 512KB : 1.567 MB/s

Random Read 4KB : 6.547 MB/s

Random Write 4KB : 0.234 MB/s

これがどんなもんかと言うと、同じX61sにLenovo純正のSamsung 1.8インチSSDを装着して同じ条件でのベンチマークが

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CrystalDiskMark 1.0 (C) 2007 hiyohiyo

Crystal Dew World : http://crystalmark.info/

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Sequential Read : 93.592 MB/s

Sequential Write : 82.138 MB/s

Random Read 512KB : 91.255 MB/s

Random Write 512KB : 65.992 MB/s

Random Read 4KB : 12.632 MB/s

Random Write 4KB : 5.556 MB/s

比較すると分かるようにSequential Read/Write こそ遜色がないが、Ramdom Writeにいたっては圧倒的に遅い!これにより実際にX61sに装着してWindowsを使用すると時折息切れがするようなもっさり感があり、これを通常使用するには躊躇してしまう。結局このSDHC6枚差しのSSDはUSB経由の外付けのケースに入れて非常に高価な外部HDDとして使用するという事になってしまった。ちょっと期待はずれだったが試してみて初めて分かった事であった。次は今話題騒然のIntel製のやつを試してみるつもり。

隊員のノートPCはいわゆるモバイル、日頃持ち歩く物は全てSSDが装着されている。

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左上から時計回りに Macbook Air 64SSD Model、X60にはMTRONの32GBSSD、X31にはSamsungのIDE32GBSSD、X61s15周年モデルには純正のSamsung 1.8インチ64GBSSDとなっている。隊員がSSDにこだわるのはなにより安心感である。日頃持ち歩く機器にあの高速回転しているHDDなんて隊員の辞書には無いのである。