中国語のカーナビ

報告者:アクセスバスター

昔は中国で車を外国人が運転するという事が珍しかった。近頃は結構私の周りにいる日本人でも運転する人が増えている。我が人柱隊のTJもその一人だ。新車を手に入れて格好よく乗っている。勿論カーナビが付いている。このカーナビとても正確でとてもうらやましいのだ。バスターの車は2000年型のS500Lである。残念ながら、購入の際、香港中国のナビはついていなかった。

そこで、ナビ代わりに、Sony VAIO+MapKing+GPSでなんとかカーナビっぽい使い方をしていた。 バスターの勤める会社の所在地は東莞という所である。恐らくは、中国の中でも一番大きな市で、だからという訳ではないだろうが、四六時中新しい道を作っている。MapKingもがんばっているのだが、所詮激動の中国で一番活発な都市のひとつである東莞市の道路建設にマップが追いついていないのが現状である。 とにかく、目抜き通りともいえる東莞大道が完成してから二年たつのにサポートされず、使わなくなってしまった。

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画面上がWindowsCEの「道道通」 画面下がWindowsXPの「MapKingV7」

2007年の誕生日にVANHEというブランドのWindowsCEマシンに、「道道通」なる中国製のナビがついているものをもらったのだ。このナビ、贈ってくれた方には申し訳ないのだが、あまり格好が良くないので、使わないままほったらかし状態で、数週間が過ぎてしまった。そんな時、東莞市の行った事の無い場所へ一人で運転しなければならず、このナビを使ってみたのだ。結果は、MapKingとは大違いで、正確に場所まで導いてくれたのだ。 人民元で1500元というと二万円程度なんだが、それがちゃんと作動する。日本でカーナビなんていうとやっぱり二万円では無理ですよね。ちなみにこのナビは中国全土をカバーしているらしい。

バスターが、週のうち三日間を生活している街「東莞市」の地図が新しいのが気に入った。「地図と女房は新しい方が良い」というのは世界の共通認識である。 未確認だが、Shopの店員によれば、3ヶ月にいっぺん程度のアップデートがあるらしい。実際に使用してみると、一年前に作られた沙田鎮から城市までを結ぶ「港口道」等、比較的に新しい道も表示された。

MapKingの使用で一番の大きな問題は地図が別れているという点だ。広東省でも複数に分かれている。例えば、香港からシンセン市に入り、東莞市に入ると都合三つの市を通りぬける事になる。シンセンに入ったら、シンセン市の地図を選び、東莞に入れば東莞市の地図を選ぶという作業を行わなければならない。シンセン市から東莞市を目的地としたドライブなんかは困ってしまうのだ。この「道道通」は自分で自動的に地図を入れ替えてくれる。もっとも普通のナビなら当たり前なのだが、WindowsCEベースで動くソフトでこういった痒い所に手が届くのはうれしい。

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上の道道通の左画面に地図が変わるというアイコンが出現。マップキングは地図をマニュアルで変更しないと、道が表示されなくなる!

インターフェースは好みの問題があるかもしれないが、私としては許せる範囲である。それに、目的地を漢字で指定する事が出来る。この漢字の入力はペン入力をサポートしているので、ややっこしいピンイン等知らなくってもとりあえず漢字を書けば目的地を指定する事が出来る。 普通のまっとうな日本人は中国に住むと必ずピンインを覚えてしまうのが素晴らしい。バスターはこういったものを覚えるという作業が基本的に好きではない。ピンインなど覚えなくっても、繁体漢字を書けば、簡体漢字として認識してくれるのもうれしいファンクションだ。簡体漢字は無理すればわかるようになる。少なくともピンインを覚えるよりは、繁体漢字を書くほうが楽だ。

 勿論、たくさんファンクションがついているものと思うが、所詮、カーナビは現在どこにいるのか?何処に行きたいか?の二つが快適に使えれば良いのではないだろうか?そういう意味ではこのナビは使えるのだ。香港人二人を乗せて、45分程度東莞の沙田鎮から東莞市までこのナビを使って走ってみた。二人とも、自分も買うと言っていた。運転手の二週間分の給料で購入できるので、購入した後、コストパフォーマンスが楽しめる。

しかも、運転手には知られたくない場所に行きたい時、運転手にも知られたくないような方を乗せる場合とかもあるだろう。バスターとしては、不心得な事はしないのだが、強いていうのであれば、会食の時、運転手を表で待たせて食事なり、パーティに出席するのは何か落ち着かない。この気持ちは貧乏性なのでどうしても克服できないのだ。勿論、車にのるのだから、お酒は絶対に飲んではならないし、飲んだら置いてゆけば良い。あるいは運転手にタクシーで来てもらって、僕の車を運転してもらえばよいのだ。

好きな所に一人でもなんとか行けるのはうれしい!これからは、このナビを使い込んでゆく事になると思う。今年の末に買えたらいいなぁと思っているポルシェカレラ4につけるには、ちょっと豪華なケースが欲しいなぁ。アルミで削りだししたケースなら格好いいけど、高くつくだろうなぁ。

バスター

 

 

コメント

  1. reveil より:

    先日、ある工場を初めて訪問する機会がありました。運ちゃんも場所をはっきり知らず、少し走っては人に聞き、少し走っては・・を繰り返しているとたまたま道を聞いた運転手がやはり中国製のナビを持ってまして検索してくれました。一発で今まで探し回っていた工場の場所が表示され無事に時間までに辿り着くことができました。侮りがたし、中国製ナビ

  2. skm より:

    私の場合は、「車と女房は新しい方が良い」ということで、納得です。
    K林さんから譲ってもらった、MR2(AW11)を高速道路でエンジン焼付け廃車にしてしまい、
    MR−Sを入手しました。 古女房もよかったのですが、新女房も快適です。

  3. Rさん、このナビは電池充電式で約2時間程度の使用が可能です。ポケットに入れておいて、タクシーに乗るときにナビを使って運転手に指示するとかする事で時間の節約になるかも知れませんね。これって買い物隊であつかった方が良いかもしれませんね。僕は、あまり需要がないと思ったのですが、考えたら、タクシーに乗るときに結構必要かも知れませんね。

    SKMさん、なんか楽しそうですね。MRSって結構オーバーパワーですよね。僕も早く次ぎの車が欲しい!でも全然壊れません。メルセデスって頑丈ですね。

    バスター

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