愛犬は、カメラに向かってポーズすると思っていた。

現役を引退している身だが、僕のような爺にも仕事がたまにある。それで東莞市(中国広東省)にもアパートを借りて住んでいる。一人暮らしはさみしいので、香港で長男が飼っていた犬を貰って同居している。色が白いのが理由で、散歩すると結構、声がかかる。アパートの住民、ガードマンは、愛犬の名前を知っているのだ。僕よりも有名で、僕は、「Kiviのお父さん」と呼ばれている。

「ポメラニアン」(スピッツだと思っていた!)を撮影するのはどうだ。朝陽は待たないとダメだが、わんちゃんは、24時間そこにいる。被写体がそこにあるのだから、簡単に撮影できると思っていた。わんちゃんは、カメラを向ければ、僕の意志を理解して、「ポーズ」してくれると思っていた。「ちょっと待ってよ!」と大声上げれば、喜んで尻尾振りながら飛んでくる始末だ。躾けがなっていないのを悔いても始まらない。11歳になるポメラニアンのじっと待っていられない性格を、一発で変換出来る様なコマンド等無い。愛犬に取っては、D800Eだろうがなんだろうが関係無いのだ。この写真は、愛犬の右目にジャスピンで撮影出来た貴重な一枚(僕に取って・・・)である。

Kiviまともな顔

ならば、散歩の時の写真を撮ろう。毎日、午前、午後一度ずつ、1キロほど家の周りを散歩するのだから、その時の愛犬の姿を写真に収めれば良いのだ。家の周りを散歩する最中に奴はうんちょすを3〜4回もするのだ。犬の習性なんだろうか?腰を落として即、うんちょすが出てくる。それを、古紙で受け止め、包み、ゴミ箱へ破棄する。つまり左手はリード、右手は古紙と両方の手がふさがっている。わずかなシャッターチャンスは、ジーンズのポケットにおさまるiPhoneでしかとらえられない。

Kivi熟睡1_HDR

結局、我が愛犬は、寝ている所しかじっくりフォーカスする事ができないという事が判明した。

Kivi熟睡1_HDR

しかし、羨ましい程の熟睡ぶりだ!